29日の中国本土市場概況:上海総合指数は下落、金融株などに売り

2015年1月29日 18:09

印刷

記事提供元:フィスコ


*18:10JST 29日の中国本土市場概況:上海総合指数は下落、金融株などに売り

29日の中国本土マーケットは下落。主要指標の上海総合指数は、前日比43.43ポイント安(-1.31%)の3262.30ポイントと3日続落した。上海A株指数は45.63ポイント安(-1.32%)の3418.43ポイント。外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.15ポイント安(-0.39%)の291.19ポイント、深センB株指数が3.46ポイント安(-0.32%)の1066.55ポイントで引けた。

前日までの軟調地合いを引き継ぐ。当局が証券会社の信用取引業務などについて、再調査すると報じられたことが嫌気された。前回調査で規律違反が見つかった証券会社に信用取引規制が下され、そのことをきっかけに今月19日のマーケットは急落した経緯があるため、投資家の警戒感が強まった。また、新規株式公開(IPO)の増加が伝えられるなか、需給悪化も警戒された。

金融株が下げを主導。中国銀行(601988/SH)が3.3%安、中国平安(601318/SH)が2.4%安、海通証券(600837/SH)が3.2%安で引けた。不動産株や自動車株、消費関連株、エネルギー関連株などもさえない。

半面、政策期待のある鉄道関連株や発電設備関連の銘柄は物色された。国務院が28日、鉄道や原子力産業などの海外進出を支援強化する方針を示したことが材料視された。中鉄二局(600528/SH)が8.2%高、上海電気集団(601727/SH)が7.6%高と値を上げている。《KO》

関連記事