城南進学研究社 Research Memo(7):米国で開発された英語教育法により、低年齢層の囲い込みを目指す

2015年1月26日 18:37

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記事提供元:フィスコ


*18:37JST 城南進学研究社 Research Memo(7):米国で開発された英語教育法により、低年齢層の囲い込みを目指す
■業態別動向

(6)児童英語教育部門

株式会社ジー・イー・エヌは幼児・生徒向け英語教室「ズー・フォニックス・アカデミー」を運営する企業で、2013年10月に子会社化した(株式保有比率は75%)。「Zoo−phonics method」は米国で開発された英語教育法で、ジー・イー・エヌは日本における同名称の独占的使用権を取得している。

2015年3月期の第2四半期中にFCの南浦和校が開設され、全国で17校が展開されている。内訳はジー・イー・エヌの直営が4校、FCが13校だ。FCの中には城南進学研究社<4720>自身の経営になる教室も自由が丘と南浦和の2校が含まれている。すなわち、ズー・フォニックス・アカデミーに関しては親会社が子会社の事業のFC加盟校になっている、という状況にある。

子供向け英語教育は、小学校の英語教育の強化やグローバル化という時代の流れに沿っているため、少子化という逆風下にあっても成長市場と目されている。同社グループとしてズー・フォニックス・アカデミーの多教室展開を積極的に推進していく方針である。今後の多教室展開に当たっては、グループ外部のFC加盟校によるのではなく、ジー・イー・エヌの直営と同社によるFC教室として、年5~6校のペースで開設したいという意向を持っているようだ。こうした展開戦略の背景には、ズー・フォニックス・アカデミーの品質確保のために講師陣の確保と教育に資金力が必要であると同時に、同事業の収益性が高く同社の収益の柱として育成して行こうという狙いがあるものと弊社ではみている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)《FA》

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