TSK、三菱電機、TTMS、愛知県企業庁と浄水施設運営で提携

2015年1月2日 12:29

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犬山浄水場 脱水および発電設備 完成予想図(月島機械、三菱電機、月島テクノメンテサービスの発表資料より)

犬山浄水場 脱水および発電設備 完成予想図(月島機械、三菱電機、月島テクノメンテサービスの発表資料より)[写真拡大]

 月島機械(TSK)、三菱電機、月島テクノメンテサービス(TTMS)は、2014年12月25日、3社共同で出資・設立した特別目的会社である尾張ウォーター&エナジー(尾張W&E)が、「犬山浄水場始め2 浄水場排水処理及び常用発電等施設整備・運営事業」について、愛知県企業庁との間で事業契約を締結したと発表した。事業総額は89億5000万円となる。尾張W&E は、2017年3月末までに施設を設計・建設し、2017年4月から2037年3月末までの20年間にわたり同施設の運営・維持管理を行っていく予定だ。

 この事業は、県企業庁が現在運営する犬山浄水場および尾張西部浄水場の老朽化した排水処理施設を更新するとともに、犬山浄水場に発電設備を新設する。そして、電力需給の緩和に貢献するとともに災害時における対応力を強化した浄水場として再構築するもの。民間事業者のノウハウを最大限活用し、浄水場排水処理施設、常用発電設備および太陽光発電設備を組み合わせたPFI事業により、愛知県営浄水場のサービス水準の向上を図る。

 3社は同事業への応募にあたり、TSKを代表企業とする企業グループを組成し、3社の強みを活かした事業提案を行った。その結果、県企業庁より事業の安定性、排水処理の効率性・経済性、常用発電設備の安定的で柔軟性を持ったシステム構成、太陽光発電設備の効率性・周辺環境への配慮等が高く評価され、11月18日に同グループが落札者に決定し、12月5日に基本協定を締結した。

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