セキュリティ専門家曰く、ソニーピクチャーズに対するサイバー攻撃への対応は最悪

2014年12月22日 21:14

印刷

記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 米国では大きな話題になっている、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)へのサイバー攻撃だが、この事件に対し、米国の著名なサイバーセキュリティ専門家であるピーター·ウォーレン·シンガー氏が「SPEがハッキング後に取った対応は最悪といえるものだ」とし、SPEや政府の対応に対し問題提起を行っている(MOTHERBOARDSlashdot)。

 同氏によれば、今回の件を米同時多発テロ(いわゆる「9.11」事件)のような物理的な攻撃と同一視することは信じられないという。映画を上映しなかったこともまずかった。この行為は(The Interviewのような映画を作る)チャレンジする精神を失わせ、業界全体を萎縮させる悪しき先例を作った可能性があるという。

 例えば、ボストンマラソンのテロ事件があった。もし、あのときに炊飯器爆弾2個でボストン全体を閉鎖していたとしたら、テロリストにどういうメッセージを与えていたかを想像して欲しいという。今回のSPEと政府の過剰な反応は、立法上のケーススタディとして利用されるだろう。また、サイバー・セキュリティにおけるセールストークにも使われるのは間違いないとしている。

 スラッシュドットのコメントを読む | セキュリティセクション | セキュリティ | インターネット

 関連ストーリー:
脅迫に屈して上映中止となった映画「ザ・インタビュー」、「別プラットフォーム」でのリリースになる? 2014年12月22日
北朝鮮の金第1書記の暗殺計画を題材にした映画、脅迫を受け公開中止へ 2014年12月19日
ソニー・ピクチャーズ、メディア各社に流出データの破棄および報道抑制を要請 2014年12月18日
盗まれたソニーの電子証明書によって署名されたマルウェアで一騒動 2014年12月16日
ソニーピクチャーズへのサイバー攻撃の黒幕は北朝鮮という噂 2014年12月03日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事