北朝鮮の金第1書記の暗殺計画を題材にした映画、脅迫を受け公開中止へ

2014年12月19日 23:15

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 ソニー・ピクチャーズ・エンターテインメント(SPE)は12月25日に公開予定であったコメディ映画「ザ・インタビュー」の公開中止を決めたそうだ(GizmodoロイターSlashdot)。

 「ザ・インタビュー」は金正恩にインタビューするTV司会者ら2人が、CIAから彼の暗殺を依頼されるという内容の超絶おバカ映画。北朝鮮はこの作品を激しく非難しており、また米国では大手映画館がハッカー集団からこの映画を上映した場合劇場へテロ攻撃を行うとの脅迫を受け上映を中止していた。

 結果、SPEは映画館が従業員および観客の安全を第一に考えることに理解を示し、この映画の世界的な公開中止を決定したとのこと。将来的な公開も、VODもしくはDVDでのリリースも行う予定はなくこの作品は完全にお蔵入りとなる模様だ。

 また、SPEについては先日サイバー攻撃を受け、内部情報が多数流出するという事件もあったが、米当局はこのサイバー攻撃に北朝鮮が関わっていることを断定したとのこと。近いうちに政府による正式な発表が行われる方針であると報じられており、今後の動向が注目されるところだ。

 スラッシュドットのコメントを読む | セキュリティセクション | セキュリティ | ニュース

 関連ストーリー:
ソニー・ピクチャーズ、メディア各社に流出データの破棄および報道抑制を要請 2014年12月18日
盗まれたソニーの電子証明書によって署名されたマルウェアで一騒動 2014年12月16日
「HDD内の全データを消去するマルウェア」を使った攻撃が発生、FBIが全米の企業に警告 2014年12月09日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事