インド、抗生物質の効かない細菌感染で死亡する新生児の数が増加

2014年12月9日 10:55

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記事提供元:スラド

danceman 曰く、 インドで、抗生物質の効かない細菌感染症の流行により死亡する新生児の数が増加しているという。一般的な抗生物質が効かず細菌感染が原因で亡くなった新生児の数は、昨年だけで5万8千人以上であったとのこと(New York Times)。

 インドでは新生児の死亡率が極めて高く、新生児の年間死亡人数は80万人にも上る。細菌感染症により亡くなる新生児の数はまだほんの一部ではあるものの、インドの小児科医らは、「5年前にはこのような感染症はほとんどみることがなかった」と話しており、細菌感染症により死亡する新生児が急増していることに懸念を示しているという。

 不治の細菌感染症で死亡するのは新生児だけではないようだ。9月19日には、インドの人気ミュージシャンUppalapu Shrinivas氏も細菌感染が原因で無くなっている。インドでは、非常に悪い公衆衛生や抗生物質の乱用に加え、問題のモニタリングが徹底していないため、病原菌の抗生物質に対する耐性が増強されてしまったとのこと。

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