テックファーム Research Memo(4):安全性は健全な水準を維持、収益性は上向きを予想

2014年10月24日 17:52

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記事提供元:フィスコ


*17:52JST テックファーム Research Memo(4):安全性は健全な水準を維持、収益性は上向きを予想
■決算動向

(2)財務状況

テックファーム<3625>の2014年7月期末の財務状況は、総資産残高で前期末比161百万円増の2,245百万円となった。主な変動要因としては、本社移転に伴う有形固定資産や差入保証金の増加で固定資産が193百万円増加し、これに見合う格好で現預金が184百万円減少した。一方、負債は前期末比182百万円増加の668百万円となった。短期借入金の増加(+100百万円)が主因となっている。

主要経営指標を見ると、安全性を示す流動比率や自己資本比率、D/Eレシオなどはいずれも前期末よりは悪化したものの、健全な水準を維持している。収益性に関しては、営業利益率は3.7%とここ数年のなかでは前期末同様、低い水準にとどまった。収益性の低下は不採算案件の発生が主因となっているが、前述したように本社移転に伴って、開発部門の生産性が向上していること、不採算案件発生の撲滅を目的としたプロジェクト管理体制を強化していることなどで、今後は上向きに転じるものと予想される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《FA》

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