京大、関節リウマチの原因となるタンパク質を明らかに

2014年10月21日 16:01

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今回の研究の方法論を示す図(京都大学の発表資料より)

今回の研究の方法論を示す図(京都大学の発表資料より)[写真拡大]

 京都大学の伊藤能永助教・坂口志文客員教授らによる研究グループは、関節リウマチの原因となる自己タンパク質(自己抗原)を特定することに成功した。

 関節リウマチなどの自己免疫疾患は、免疫が誤って自分の身体を攻撃することによって起こる。その標的となるタンパク質を自己抗原と言うが、免疫系の司令塔であるT細胞がどの抗原を認識して攻撃をするのかは明らかになっていなかった。

 今回の研究では、関節リウマチを発症するマウスを用いた実験によって、自己抗原がRPL23A分子であることを特定することに成功した。さらに、京都大学附属病院リウマチセンターに通院中の関節リウマチ患者を調査したところ、16.8%(374名中64名)がこの抗原に対する抗体を持つことも分かった。

 研究メンバーは、「本研究では、RPL23A以外にも関節リウマチの発症に関わる自己抗原があることが明らかになっています。今後は本研究の方法を用いて、それらの自己抗原と共に未だ原因の分かっていない他のさまざまな自己免疫疾患の原因抗原を明らかにしていきたいと考えています」とコメントしている。

 なお、この内容は10月17日に「Science」に掲載された。

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