2014年10月4日 21:19

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記事提供元:エコノミックニュース

アイデムが実施した調査で、正規雇用で働いた経験のない非正規雇用労働者のうち57.1%が「生活費のほとんどを家族に出してもらっている」と答えたことが分かった。非正規の割合は若年層ほど多く、年収300万未満が約90%を占める。

アイデムが実施した調査で、正規雇用で働いた経験のない非正規雇用労働者のうち57.1%が「生活費のほとんどを家族に出してもらっている」と答えたことが分かった。非正規の割合は若年層ほど多く、年収300万未満が約90%を占める。[写真拡大]

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 求人広告会社のアイデムが行ったアンケートにより、40歳未満の非正規社員のうち正規雇用で一度も働いたことがない人の57.1%が収入の低さによって自活することができず、同居の家族に生活支援を行ってもらっていることが分かった。調査は今年2月13日にインターネットで実施され、正社員、契約社員、派遣社員、パート・アルバイトのいずれかで働いている23~39歳までの未婚男女1,527人を対象とした。

 雇用形態全体で見ると昨年度の年収について最も多かったのは「200万円~300万円未満」で25.2%、続いて「300万円~400万円未満」が19.9%となった。現在正規雇用で働いている人だけで見ると、最多年収帯は「300万円~400万円未満」で29.5%となり、全体で見た場合よりも高い傾向にある。一方、現在非正規雇用だという人は「103万円以下」が最も多く29.1%を占め、次に多かったのが「200万円~300万円未満」で23.1%だった。現在非正規で働いている人の約90%が年収「300万円未満」であり、正規社員と比較して年収の低さが明らかとなった。

 生活費に関する質問では、「家族や同居人などの自分以外の人が大部分または全部を拠出している」という人は、「正規雇用で働いた経験がない非正規雇用者」で57.1%にも上り、「初職が非正規雇用だが正規雇用経験もある人」が39.4%、「非正規雇用経験のない正規雇用者」で29.3%となっている。年収が少ないために自活することが困難な非正規雇用者の実態が浮かび上がってくる結果となった。

 総務省が発表した2013年の労働力調査では、正規雇用者が3,294万人であるのに対し、パートやアルバイト、派遣社員、契約社員、嘱託などで働く非正規雇用者は1,906万人となる。非正規雇用者は労働者人口の36.7%にもなり、実に3人に1人の割合だ。特に若年層における非正規雇用の割合は高く、15~24歳(学生を除く)で32.3%、25~34歳で27.4%、35~44歳で29.0%となっている。また「不本意非正規」として本人が正規雇用の職を希望していながら正社員の仕事がないために非正規で働かざるをえないという人は25~34歳で30.3%となり、他の年代が10%台であるのに対し非常に高い。非正規雇用から正規雇用へ、本人の希望に沿って雇用形態の選択が可能となる仕組みを整えることも必要だろう。(編集担当:久保田雄城)

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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

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