概況からBRICsを知ろう~中国本土は値上がり、中国の政策や域外からの資金流入などに対する根強い期待

2014年9月22日 09:55

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記事提供元:フィスコ


*09:55JST 概況からBRICsを知ろう~中国本土は値上がり、中国の政策や域外からの資金流入などに対する根強い期待

【ブラジル】ボベスパ指数 57788.70 -1.00%
19日のブラジル株式市場は3日続落。主要指標のボベスパ指数は前日比585.78ポイント安(-1.00%)の57788.70で取引を終えた。最新の大統領選に関する世論調査で、シルバ候補の支持率が低下したことが売り材料となり、58516.35から57513.84まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは24、値下がりは43、変わらず2であった。

Datafolaの世論調査では、第1回投票での支持率は、ルセフ大統領が37%(前回36%)、シルバ候補が30%(前回33%)、ネベス候補が17%(15%)。また、決選投票では、ルセフ大統領が44%(前回43%)、シルバ候補が46%(前回47%)となった(許容誤差2%)。

【ロシア】MICEX指数 1431.58 -1.18%
19日のロシア株式市場は続落。主要指標のMICEX指数は前日比17.05ポイント安(-1.18%)の1431.58で取引を終了した。安値1423.59から一時1454.05まで反発したが、再び下落した。指数構成銘柄での値上がりは18、値下がりは31、変わらず1であった。

システマ幹部が「会長解放」と述べたことで、システマ(AFKS)株価が一時20%ほども急騰、それが指数の反発にもつながったとみられる。その後、捜査当局が否定したこと、また、「欧州連合(EU)が、国際的な金融取引の伝達網を提供する銀行間決済ネットワーク (SWIFT)からロシアを除外する案を検討」との観測もあり、売りが再燃したもよう。

【インド】SENSEX指数 27090.42 -0.08%
19日のインドSENSEX指数は小動き。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前日比0.08%(21.79ポイント)安の27090.42、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同0.08%(6.70ポイント)高の8121.45で取引を終えた。前日の終値近辺でもみ合った。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果や前日の欧米市場の上昇などが支援材料となった。

【中国本土】上海総合指数 2329.45 +0.58%
19日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比13.52ポイント(0.58%)高の2329.45ポイントと3日続伸した。もみ合いのなか上昇する流れ。新規株式公開(IPO)による需給悪化などを懸念し売られる場面がみられたものの、中国の政策や域外からの資金流入などに対する根強い期待が相場を支えた。上海と香港の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)の開始を10月に控えるなか、香港取引所の報道官が「準備作業は順調に進んでいる」とコメントしたことも買い安心感を誘っている。一部メディアが「技術的な問題で取引が遅延する」との見通しを報じていた。《FA》

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