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日産自動車と佐川急便、100%電気トラックの実証運行を実施 加速性能などが高評価
日産自動車と佐川急便は、100%電気トラック「e-NT400テストトラック」の実証運行を、今夏2カ月間にわたり実施した。[写真拡大]
日産自動車と佐川急便は19日、100%電気トラック「e-NT400テストトラック」の実証運行を、今夏2カ月間にわたり実施したと発表した。実証運行の結果、ドライバーから、騒音や振動による負担が少ないことに加え、加速性能が高い点などの評価を得られた。日産は、今回の実証で得られたデータをもとに、走行性能や充電などに関する検証を進め、将来の量産化を図りたいとしている。
実証運行で使用されたモニター車両は、日産の小型トラック「アトラス」をベースに、電気自動車「日産リーフ」のコンポーネントを最大限に活用したシステムを搭載している。排気ガスを一切出さないゼロエミッションの小型トラックのため、都心部のエンジン車乗り入れ制限区域でも走行可能である。また、低騒音のため、深夜の時間帯でも運行しやすい車両とされている。
モニター車両には、80kWの電動モーターと高出力・大容量のリチウムイオンバッテリーが搭載されており、振動が少なく、スムーズな加速と乗り心地を実現した。そのため、ドライバーにも優しい車両として、新しい運転感覚を提供できるとしている。
今回のモニター車は、JC08モード燃費(国土交通省審査値)での航続可能距離が、約62km(1充電走行距離)であり、更に30分間で容量の80%まで充電可能な急速充電機能を内蔵している。
日産は、「日産リーフ」を始めとする乗用電気自動車に加え、小型商用バン「NV200バネット」をベースとした電気自動車「e-NV200」を6月に欧州で投入、今秋には日本市場での発売を予定している。電気自動車の開発だけでなく、その普及のための「持続可能なモビリティ社会」づくりに向け、リチウムイオンバッテリーの生産・リサイクル・二次利用から、充電インフラの整備に至るまで、多岐にわたる取組を進めている。(記事:南条 誠・記事一覧を見る)
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