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拡大するエナジードリンク市場 缶コーヒーを凌駕するか
かつて、ビジネスパーソンが眠気覚ましやリフレッシュのためにコンビニ等で購入して飲むものといえば、コーヒーが主流であった。カフェインの覚醒作用はもちろん、買ってすぐに飲める簡便性が受け、コンビニや自動販売機での主力商品の一つであった。
飲料メーカー各社は、無糖や微糖といった味の違いはもちろん、ドリップ方法など独自の改良を行い消費価値を高める工夫をしてきた。巨大なマーケットのシェア1位を占めるのは、日本コカ・コーラの『GEOGIA(ジョージア)』、後を追うのがサントリーの『BOSS(ボス)』だ。
しかしここに来て、コーヒー以外の飲料が勢力を増してきている。「エナジードリンク」だ。その元祖がレッドブル・ジャパン「レッドブル」。「翼をさずける」のキャッチコピーと、カフェインやアルギニンといった覚醒効果の高い成分を組み合わせたエナジードリンクは、爽快な飲みくちと高い覚醒効果が得られるというイメージのもとに一気に広まった。タイで生まれ、オーストラリアで改良された本製品は、2005年に日本に上陸するとクラブやバーなどを中心に徐々に広まっていった。コーヒーがどちらかといえば中高年世代をターゲットとした飲料であったのに対し、エナジードリンクはおしゃれなイメージ戦略で若者層の獲得に成功した。後に続けとばかりに、「burn(バーン)」「MONSTER ENERGY(モンスターエナジー)」「RIZIN(ライジン)」等が販売され、コーヒーに続く新たな市場を形成しようとしている。
株式会社メディア・シェイカーズが、月1回以上エナジードリンクを飲む1都3県の20代~50代の男性ビジネスマン400名(各年代100名ずつ)を対象に行なった調査によれば、ビジネスマンがエナジードリンクを飲むのは、「元気・活力を出したい時」だという。購入場所は、「職場近くのコンビニ」が多く、去年に比べて飲む頻度は「増加」傾向にあるという。パイオニアである「レッドブル」に続く認知度2位の製品は、「リゲインエナジードリンク」、3位は「モンスターエナジー」とのことである。
ちなみに、日本で販売されているレッドブル1缶に含まれるカフェイン含有量は80mg。これは同量のコーヒーとほぼ同量だという。ついつい癖になってしまいやすいといわれるカフェイン飲料であるが、これらエナジードリンクはコーヒーと違い、「無糖」のものはない。糖分過多にならぬよう飲み過ぎに注意したいものである。(編集担当:堺不二子)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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