注目銘柄ダイジェスト(前場):TDK、新光電工、内田洋行など

2014年9月2日 11:33

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記事提供元:フィスコ


*11:33JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):TDK、新光電工、内田洋行など

TDK<6762>:5560円(前日比+330円)
急伸。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も5000円から6400円に引き上げている。高周波部品の黒字転換、インダクタの収益拡大などによって、エプコスの買収以来続いてきたバリュエーションのディスカウント状態が解消に向かうと判断しているもよう。なお、MSでは、特殊陶<5334>、京セラ<6971>の投資判断は格下げしている。

新光電工<6967>:808円(同+35円)
大幅続伸。クレディ・スイス(CS)では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価を730円から1000円に引き上げている。今期業績の下振れは既に織り込み済みであり、むしろ、ICリードフレームの改善、ICアセンブリ新規案件立ち上がりによる来期以降の業績回復を評価としているもよう。来期営業利益は92%の大幅増益を予想しているようだ。

内田洋行<8057>:409円(同-35円)
急落。前日に前7月期の決算を発表している。営業利益実績は26億円で前期比2.9倍、先の上方修正値の水準で着地した。結局、前期は3度の上方修正を行い、実績値は期初予想15億円から大きく上振れる格好に。一方、今期は25億円で同4%の減益見通し、公共関連での大型案件一巡が響く状況のようだ。想定以上の業績鈍化見通しを弱材料視する動き。

NTN<6472>:465円(同+23円)
大幅続伸。ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価は530円に引き上げている。自動車業界を中心とした主要顧客の生産台数動向から営業利益予想を増額修正しているもよう。北米での費用負担増は一時的、四半期を追うごとに再評価が進んでいくといった見方に。なお、GSでは機械セクターの中で、マキタ<6586>やファナック<6954>の投資判断も格上げしている。

伊藤園<2593>:2323円(同-92円)
大幅に7日続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は21.9億円で前年同期比61%減益となり、上半期予想を従来の148億円から92億円に下方修正している。第1四半期実績は週末に伝わった観測報道通りの水準であるが、上半期の修正幅は想定を上回る格好と見られる。モルガン・スタンレー(MS)では、今回の決算は来期以降の業績にも不安を残すものである印象として、今後はコンセンサス予想の下方修正が始まると予想しているようだ。

オーエムツー<7614>:929円(同+106円)
大幅高。上期営業利益を4.8億円から6.6億円へ、通期見通しを12.5億円から14.0億円へとそれぞれ上方修正したことが好感されている。上期は主力の小売部門の業績が安定的に推移したほか、外食部門のステーキレストラン事業の売上が好調に推移したようだ。なお、四季報予想の通期営業利益は12.5億円が見込まれている。

トレファク<3093>:1645円(同+113円)
大幅反発。いちよしが投資判断「A」、フェアバリュー2100円でカバレッジを開始したことが材料視されている。リユースショップ業界は認知度向上よる利用者の増加を背景に、市場規模が拡大基調にあると指摘。同社については、人口が多い首都圏・近畿圏を対象に出店を行うことで、相対的に成長余地が大きいと評価している。

ウエストHD<1407>:1495円(同+50円)
買い先行。電力販売事業に参入すると発表したことが材料視されている。9月初旬にも全額出資子会社「ウエスト電力」を設立し、新電力事業者として経済産業省に登録する。再生可能エネルギーを中心に取り扱い、電力の販売料金は地域の電力大手より5%程度安くすると伝わっており、新電力関連として関心が高まる格好に。《KO》

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