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北大、力学的な刺激で超高速に色が変わるゲルを開発 次世代ディスプレイへの応用に期待
北海道大学の龔(グン)教授らによる研究グループは、力学的な刺激を与えることで超高速に色が変化するゲルを開発した。
昆虫の玉虫や熱帯魚のネオンテトラは、色素ではなく規則的な構造が特定の波長だけを強く反射することで色をだしている。これまで、同じ原理のゲルは開発されていたものの、色が戻るまでに15分もの時間が必要であるという課題があった。
今回の研究では、細胞膜のような脂質二分子膜をおよそ100ナノメートルの間隔で規則的にゲルの中に積層させることに成功し、非常に鮮やかな色を保ちながら、応答速度を1ミリ秒へと、100万倍改善させることを実現した。これは、現在市販されているハイエンド液晶ディスプレイと同等のスペックとなる。
今後は、バックライトを必要としないデバイスや、水中でも使える高速応答圧力イメージセンサーなどへの応用が期待されている。
なお、この内容は「Nature Communications」に掲載された。
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