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欧米為替見通し:イエレン・ダッシュボードに要注目
*17:21JST 欧米為替見通し:イエレン・ダッシュボードに要注目
本日1日の欧米市場のドル・円は、地政学的リスク(ウクライナ・中東)への警戒感が高まる中、米国7月の雇用統計を見極める展開となる。
ドル・円のテクニカル分析では、「三角保ち合い」を上抜けたことで目標値107円を目指す上昇トレンドの可能性が高まっている。安倍トレード(日本株買い・円売り)の片輪である日経平均株価が、ネックラインを上抜けて上昇トレンドへの助走を始めつつあり、ドル・円も連れ高に推移する可能性が高まりつつある。
本日の米国7月の雇用統計の予想は、失業率が6.1%で6月の6.1%と変わらず、非農業部門雇用者数は、前月比+23.1万人で、最高が+31万人、最低が16万人と見込まれている。失業率が6.0%を割り込み、非農業部門雇用者数が最高予想に近い場合は、ドル買いだが、予想通りならば、イエレンFRB議長が注視している「イエレン・ダッシュボード」を見極めることになる。
本日は、「イエレン・ダッシュボード」の9つの雇用関連指標の内、5つ(失業率、非農業部門雇用者数、長期失業者の割合、労働参加率、広義の失業率)が発表されるが、6月の労働参加率が1978年以来の低水準に落ち込んでいたことで、要注目となる。
また、米国連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視している、6月のコアPCE価格指数(前年比予想:+1.4%、5月:+1.5%)が発表されるが、予想通りに低下しているか否かを見極めることになる。
米国の失業率が低下し、労働参加率が上昇し、インフレ率が上昇していた場合、8月21-23日のジャクソンホール・シンポジウムで、イエレンFRB議長が量的緩和終了後の「かなりの期間」に言及する可能性が高まることになる。
【今日の欧米市場の予定】
21:30 米・7月非農業部門雇用者数(予想:+23.1万人、6月:+28.8万人)
21:30 米・7月失業率(予想:6.1%、6月:6.1%)
21:30 米・6月個人所得(前月比予想:+0.4%、5月:+0.4%)
21:30 米・6月個人消費支出(PCE)(前月比予想:+0.4%、5月:+0.2%)
21:30 米・6月コアPCE価格指数(前年比予想:+1.4%、5月:+1.5%)
22:55 米・7月ミシガン大消費者信頼感指数確報値(予想:81.7、速報値:81.3)
23:00 米・7月ISM製造業景況指数(予想:56.0、6月:55.3)
23:00 米・6月建設支出(前月比予想:+0.5%、5月:+0.1%)《KO》
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