お盆期間は厳しい暑さ、突然の雷雨に注意=日本気象協会

2014年7月29日 20:02

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日本気象協会は29日、お盆期間(8月9~17日ごろ)の天気傾向を発表した。

日本気象協会は29日、お盆期間(8月9~17日ごろ)の天気傾向を発表した。[写真拡大]

 日本気象協会は29日、お盆期間(8月9~17日ごろ)の天気傾向を発表した。

 同協会によると、太平洋高気圧に広く覆われるため、全国的に晴れの天気が多いと見込んでいる。しかし、上空の寒気の南下に伴い、大気の状態が不安定になりやすく、突然の強い雨や雷雨が多くなる恐れもあるという。気温は、以前の予測に比べて暑くなる地域が全国へ広がり、最新の予測では8月末にかけて全国的に平年並みか平年よりも高い予想となった。

 沖縄・奄美から関東にかけては、晴れる日が多く、気温は平年並みか、平年より高くなる見込みとなる見込み。特に、今年は、大気下層(地上から上空1500m付近まで)の気温が平年に比べて高いため、朝晩もあまり気温が下がらず、夜間の最低気温が25度以上となる「熱帯夜」も多くなる見込み。また、関東から九州では、上空の寒気や南からの暖かく湿った風の影響を受ける日があり、大気の状態が不安定となり、突然の強い雨や雷雨が例年よりも多くなる可能性があるという。

 東北から北海道にかけては、気圧の谷の影響を受けやすく、天気は数日の周期で変わる見込みだという。気温は平年並みか平年よりも高く、東北では蒸し暑い日も多くなると予想している。

 同協会では、引き続き、水分のこまめな補給や冷房機器の適切な使用、帽子などによる日焼け対策を呼びかけている。また、突然の雨の後には、気温の低下や体が濡れることで、低体温症になる場合があるため、山でのレジャーや屋外に長時間にいる日に「大気の状態が不安定」という予報がある場合は、雨具や着替えを持っていくよう勧めている。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る

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