仏トゥールーズ、Microsoft OfficeからLibreOfficeへの移行で100万ユーロの経費削減

2014年7月27日 17:25

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記事提供元:スラド

フランス・トゥールーズでは、自治体のパソコンで使用するオフィススイートをMicrosoft OfficeからLibreOfficeに移行することで100万ユーロの経費削減に成功したそうだ(欧州委員会 — Joinupの記事本家/.)。

トゥールーズがオープンソース政策の主要プロジェクトとして、トゥールーズ市およびトゥールーズ都市圏の自治体で働く1万名のうち、数千名が対象となるLibreOfficeへの移行を決めたのは2011年。プロジェクトは2012年に開始され、1年半かけてデスクトップパソコンの90%がLibreOfficeに移行した。トゥールーズではオフィススイートのライセンス費用が3年ごとに180万ユーロかかっていたという。移行に当たっては開発が必要な部分もあり、80万ユーロの経費がかかったものの、最初の3年間で100万ユーロが削減できたとのこと。担当者はフリーソフトウェアの導入にも費用はかかるが、職員の使用するアプリケーションの一定数以上を置き換えることができれば、効果的な経費削減ができると述べている。なお、LibreOfficeでは実現できない「フリーソフトウェアでは成熟度の低い機能」を必要とする一部の職員については、並行してMicrosoft Officeを数年間は使い続けることが認められているとのことだ。 スラッシュドットのコメントを読む | オープンソースセクション | オープンソース | EU | 政府

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