学研HD、ファンコミ、東京エレクなど/本日の注目個別銘柄

2014年7月23日 16:56

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記事提供元:フィスコ


<9470> 学研HD 297 +15朝方は急伸。教育資金贈与の非課税制度を2-3年延長するとの報道が伝わっている。学習参考書や教室・塾事業など教育ソリューション事業の需要増加に対するメリットが期待できるとして、短期資金を中心に関心が高まる展開となっているようだ。東京個別指導<4745>なども、同様の観点から買いが優勢となっている。

<8035> 東京エレク 6935 -207さえない。一部報道では、アプライドとの経営統合において、中国工業情報局や大手テクノロジー企業が「強い反対」を示したと伝わっているもよう。すでに株主総会で経営統合は承認されているものの、買い手控え感につながる流れともなっているようだ。また、第1四半期好業績観測報道で前日に上昇した反動も。

<6988> 日東電工 4609.5 -79.0売り先行。前日に7月の月次動向を発表している。月次売上高は前年比3%増、前月比1%減、注目される情報機能材料事業は前年比1%減、前月比4%減となっている。市場想定よりも伸び悩んだ印象で、4-6月期売上高はコンセンサス未達との見方が優勢に。電子部品大手の受注が鈍化しているとの報道なども弱材料視へ。

<6973> 協栄産業 280 +80急伸で上昇率トップ。特に新規の材料は観測されていないものの、ロボット関連の一角としてはやす声もあるもようだ。同社はロボットやロボットハンド、筋肉チューブなどを取り扱っている。サイバーダイン<7779>の急伸などは関連銘柄の物色を誘いやすくもなっている。また、0.6倍台のPBR水準なども買い安心材料につながる。

<2461> ファンコミ 1627 +167大幅高。ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断を新規に「買い」、目標株価を2200円としている。今後は、4 月に参入したデマンドサイドプラットフォーム(DSP)事業を活用して、トラフィック当たりの売上を増加させることが可能と予想している。数量増のみならず単価や粗利益率上昇の可能性も大きく、今後5 年で営業利益は3 倍になると予想している。モバイル広告プラットフォームとしての成長余地、DSP参入による粗利益改善のポテンシャルは、株価に十分織り込まれていないと判断。

<8944> ランドビジネス 512 -61急反落で下落率2位。前日まで連日のストップ高を演じており、本日は短期的な過熱警戒感が先行する格好になっているようだ。固定資産の譲渡による売却益発生が株価上昇のきっかけ材料とされていたが、大方は業績予想に織り込み済みとみられ、やや過剰反応との見方も強かった。一方、同様に譲渡益発生が買い材料とされている宮越HD<6620>は本日5日連続でのストップ高に。

<9413> テレビ東京 1822 +100買い優勢。4月1日以来の年初来高値を更新。前日に6月の月次動向を発表しており、プラス材料視されている。テレビ東京の6月売上高は前年同月比22.5%増となり、4月の同横ばい、5月の同2.6%増から伸び率が拡大している。4-6月期の売上高は前年同期比8.5%増となっており、上半期の増収率計画同5.9%増との比較で上振れ推移との見方になっている。

<6920> レーザーテック 1045 +51大幅続伸。前日には業績予想、並びに、配当予想の上方修正を発表している。前6月期営業利益は従来予想の22.5億円から31億円に増額修正、期末配当金も20円から27円に引き上げへ。配当金は前期実績比で実質3円の増配となる。原価低減効果、研究開発費の計上ずれ込みなどが収益上振れの背景になっている。株価が年初来の安値圏にあったこともあり、見直しの動きが強まる格好へ。

<5202> 板硝子 139 +3しっかり。旭硝子<5201>が建築用ガラスを9月1日納入分から値上げすると報じられている。6年8ヶ月ぶりの値上げとなるもようだ。同業他社も追随するとの見方がされており、相対的に建築用ガラスのウェイトが高いと見られる同社などにはメリットが大きいとの見方。建設関連物色が継続する中で、同社などにもこうした流れが波及する格好となっている。

<6594> 日本電産 6706 -8もみ合い。本日、第1四半期の決算発表を予定しており、様子見ムードが強まる状況となっている。会社側の上半期営業利益計画は450億円で前年同期比14.4%増の計画。一方、第1四半期の市場コンセンサスは260億円程度となっているようだ。今期も実質増配を計画しているなど順調な決算が見込まれているが、株価への織り込み度合いなど、好決算発表後の株価の短期的な反応などを見極めたいとの流れにも。《FA》

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