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欧米為替見通し:米国求人労働異動調査に要注目
*17:15JST 欧米為替見通し:米国求人労働異動調査に要注目
本日8日の欧米市場のドル・円は、地政学的リスク(ウクライナ・イラク)への警戒感から上げ渋る展開の中、米国5月の求人労働異動調査(JOLT)に注目することになる。
ドル・円のテクニカル分析では、一目均衡表の雲(101円78銭-102円46銭)の中で推移した後、上抜ける可能性が高まっている。
米国労働省の労働統計局は、毎月12日の週の米国の雇用情勢を調査し、1)失業率、2)非農業部門雇用者数、3)長期失業者の割合、4)労働参加率、5)不完全雇用率、などを公表している。
その労働統計局の雇用失業統計室が「求人労働異動調査」を担当しており、6)求人率、7)解雇率、8)退職率、9)採用率、などを公表している。
イエレンFRB議長は、以上の9つの雇用関連指標を「イエレン・ダッシュボード」として監視しており、この9つがリセッション(景気後退)前の水準を回復するまで、低金利政策を継続すると示唆している。
最新のデータでは、9つの雇用関連指標の内、失業率、非農業部門雇用者数、解雇率の3つだけがリセッション(景気後退)前の水準に到達している。しかしながら、労働参加率(62.8%)は、1978年以来の低水準で低迷しており、職探しを諦めて労働市場から退場した人が増えていることで、イエレンFRB議長の苦悩は続く。
【今日の欧米市場の予定】
23:00 米・5月求人労働異動調査(JOLT)(予想:435万件、4月445.5万件)
02:00 米財務省3年債入札(270億ドル)
02:00 ラッカー米リッチモンド連銀総裁講演(経済見通し)
02:45 コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁講演(金融政策と経済)
04:00 米・5月消費者信用残高(予想:200億ドル、4月:268.47億ドル)《KO》
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