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三菱自動車、フィリピンのコンポーネント生産事業の管理強化
三菱自動車は27日、フィリピンの生産・販売法人などから、同国の自動車用トランスミッション・エンジン生産会社エイシアン・トランスミッション・コーポレーション(ATC)の株式90%を取得したと発表した。資本再編によって、コンポーネント生産事業の管理強化を図るいう。
同社によると、今回の株式は、同社のフィリピン生産・販売会社ミツビシ・モーターズ・フィリピンズ・コーポレーション(MMPC)と、双日から取得した。
ATCは、コンポーネント生産拠点として、MMPCとアセアン地域を中心に、自動車用トランスミッション・エンジンを供給しており、今回のATC資本再編で三菱自動車はコンポーネント生産事業の管理強化を図る。その上で、アセアン地域内の優位性を活用し、9月から新型トランスミッションをATCで集中生産し、利益拡大を目指すという。
三菱自動車は、2016年度までの中期経営計画「ニューステージ 2016」で、事業戦略の柱の一つとして「アセアン地域の生産体制強化」を掲げている。3月に発表したフィリピン車体生産体制の再構築に加え、今回アセアン地域内のコンポーネント供給体制強化を図ることで、自動車市場の持続的拡大が見込まれる同地域を中心とした事業基盤の強化に取り組んでいく。
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