概況からBRICsを知ろう~インド市場は3営業日ぶり反発、資源関連の終盤の急伸が指数をサポート

2014年6月18日 09:54

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記事提供元:フィスコ


*09:54JST 概況からBRICsを知ろう~インド市場は3営業日ぶり反発、資源関連の終盤の急伸が指数をサポート

【ブラジル】ボベスパ指数 54299.95 -0.60%
昨日17日のブラジル市場は3営業日続落。主要指標のボベスパ指数は前日比329.60ポイント安(-0.60%)の54299.95で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは35、値下がり34、変わらず2と買いが優勢。セクター別では、資本財や通信が買われた半面、石油・ガスや金融が安い。

横ばいで寄り付いた後は下げ幅を急速に拡大させ、引けまで安値圏でもみ合った。成長見通しが下方修正されたことが引き続き圧迫材料。また、国営資源銘柄に売りが集中したことも指数の足かせとなった。10月の大統領選挙まであと4カ月もあるため、現時点では政権交代を判断するのは時期尚早だと指摘された。政権交代への期待で国営資源銘柄は最近やや買われ過ぎだとの見方も浮上した。

【ロシア】MICEX指数 1486.38 -0.51%
17日のロシア市場は続落。主要指標のMICEX指数は前日比7.55ポイント安(-0.51%)の1486.38で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは20、値下がり30と売りが優勢となった。

朝方はプラス圏でもみ合ったが、その後は利益確定売りに押された。ウクライナ向けの天然ガス供給をめぐる両国の交渉が決裂したことが引き続き嫌気されたほか、通貨ルーブル安がウエートの高い銀行セクターの売り材料。ロシア中央銀行が為替相場の柔軟性を高める目的で、ルーブル買い・米ドル売り介入を縮小させたほか、ルーブルの変動幅も拡大させた。

【インド】SENSEX指数 25521.19 +1.31%
17日のインドSENSEX指数は3営業日ぶり反発。前日の終値近辺でもみ合った後は上げ幅を急速に拡大させた。インド石油ガス公社(ONGC)やインドガス公社(GAIL)など資源関連が終盤に急伸したことが指数をサポート。イラク情勢の緊迫化で原油相場が高止まりしていることが買い手がかりとなった。また、政府がガス料金などを引き上げるとの観測も追い風に。ほかに、連日の下落で値ごろ感から銀行セクターにも買い戻しが広がった。

【中国本土】上海総合指数 2066.70 -0.92%
17日の上海総合指数は3営業日ぶり反落。終日軟調に推移した。イラクやウクライナなどの地政学リスクが警戒された格好。国内では、新規株式公開(IPO)の再開を巡り、翌18日に複数企業が公募を行うとあって需給面での影響が不安視された。加えて、5月の外国為替資金残高の純増額が大幅に減少したことを受け、中国への資金流入ペースが鈍化しているとの懸念にもつながったもよう。前日に上昇した銀行株を中心に、幅広く利益確定売りが広がった。《FA》

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