ナガイレーベン Research Memo(4):重点営業地域である西日本でのシェアアップ戦略が奏功

2014年5月7日 19:11

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記事提供元:フィスコ


*19:11JST ナガイレーベン Research Memo(4):重点営業地域である西日本でのシェアアップ戦略が奏功

■部門別売上高

(1)アイテム別売上高

同社<7447>のアイテム別の売上高は、ヘルスケアウェア3,914百万円(前年同期比5.1%増)、ドクターウェア1,064百万円(同8.4%増)、ユーティリティウェア334百万円(同4.9%減)、患者ウェア617百万円(同6.3%増)、手術ウェア641百万円(同3.3%増)、シューズ87百万円(同13.0%減)、その他114百万円(同14.0%増)となった。

ヘルスウェアは市場の安定化を背景に、リース更新、新規物件ともに順調に拡大、また高機能新商品群も好調に推移したことから売上高は計画を上回った。中間期の売上高としては5期連続して過去最高売上高を達成した。またドクターウェアでは数年前から投入してきたスクラブウェア(※1)などの新製品が寄与し好調に推移した。新製品では同じようなロゴマークをウェアに挿入した製品をドクターやナースが着用することになり、「チーム医療」の考え方を促進する効果が出ている。またカラー化や一部カラー化などの製品投入も販売増に寄与している。一方でエプロンや白衣などの上に着るユーティリティウェアは個人支給から共用品への流れが継続しており、市場に下げ止まり感がなく売上高は低迷が続いている。患者ウェアでは健診の需要増を背景に新製品が販売増に寄与した。手術ウェアではスクラブウェアとコンペルパック(※2)の市場浸透により、売上高は安定的に増加した。

※1 スクラブウェア:従来の白衣(袖が短く首元がタートルネックになっているタイプ)と違い、首元がVネックタイプになっている手術・看護ウェア。スクラブの語源は、「Scrub」

※2 コンペルパック:サージカル(手術用) リネンのリユースシステム。通常、ディスポ商品では医療廃棄物として廃棄されてしまう手術用リネンを、回収・洗濯・たたみ・滅菌を行うことにより再生可能とし、医療廃棄物の削減及びコスト削減を実現するサービス。

(2)地域別売上高

地域別売上高では、東日本が3,422百万円(同0.0%)、中部日本が779百万円(同25.1%増)、西日本が2,503百万円(同6.1%増)、海外70百万円(同21.6%増)となった。

東日本では、前期の伸び率が高かったことから今期は確実なリース更新の獲得に注力した結果、ほぼ前期並みの売上高を確保した。中部日本は市場性が小さいために物件の多寡による影響が大きいが、この上半期は更新需要が集中したことに加えて新規物件も獲得したことから前年同期比では大きな伸びとなった。西日本では新製品投入によるシェアアップ戦略が功を奏し安定的に売上増を維持している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)《FA》

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