双日、農業法人「マイベジタブル」を設立 生鮮野菜を栽培

2014年5月7日 13:14

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高床式砂栽培の様子(写真提供:株式会社茂広組、株式会社グリーンファーム)

高床式砂栽培の様子(写真提供:株式会社茂広組、株式会社グリーンファーム)[写真拡大]

 双日は7日、4月1日に農業を手掛ける新会社「マイベジタブル」(千葉県千葉市)を設立したと発表した。5月から千葉市緑区の農場で生鮮野菜の栽培・販売を開始するという。

 同社によると、マイベジタブルは、将来的に全国の都市近郊に合計20haまで農場を拡大する計画。複数の農場を保有することで通年の供給体制を構築する。旬の生鮮野菜の生産時期を各拠点で順番につなぐことで、同一品質の生鮮野菜を一年通して安定的に提供することを目指していくという。

 生産品目は、小ネギ、レタス、バジルなどの葉菜類と、高糖度ミニトマト、ラディッシュなどの果菜類。

 また、マイベジタブルでは、高床式砂栽培農法を採用し、生鮮野菜の栽培を行なう。この農法は、東レ建設と茂広組が共同開発して特許を保有している設備を使用し、グリーンファームが培ってきたもの。マイベジタブル、東レ建設、茂広組、グリーンファームの4社は同農法の全国普及のため、業務提携契約を締結するという。

 高床式砂栽培農法は、ハウス内に高床式ベッドを敷設し、土の代わりに砂を培地とする施設園芸農法。連作により生じる生育障害の回避や、生育の高速化、食味や鮮度の向上、通年での安定的栽培などのメリットがあり、さまざまな生鮮野菜をニーズに合わせてタイムリーに栽培することが可能という。

 また、農作業の負担が軽減されるという特徴もあり、場所を選ばず、新規就農者や高齢者、車椅子利用者の農作業への従事が容易になるという。

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