雄マウスの性欲は痛みを与えても抑えることはできない

2014年4月24日 15:57

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記事提供元:スラド

eggy 曰く、 カナダMcGill大学のMelissa Farmer氏率いる研究チームが、マウスを使った実験で、痛みが性行動に与える影響をを調べた。その結果、雄マウスは痛みを与えられても、交尾に対する積極性が変わることがなかったという。一方の雌マウスは、痛みを与えられると性行動が消極的になってしまったとのこと(Science)。

 マウスにも相性の良い相手というものが存在するそうで、最初はマウス達に個別に30分ずつ「デート」をさせて、交尾の回数が最も多い相性の良いカップルを見つけることから始めたとのこと。そのカップルを穴の開いた壁で隔てられた部屋にそれぞれ入れ、頬や尻尾、足、性器に痛みを与えて様子を観察した。この穴は小さな雌が通り抜けできる大きさに設定されており、部屋の行き来を行うことができるのは雌のみであった。雌は、痛みを与えられるとパートナーと過ごす時間が50%も減少し、また雄の部屋を訪ねた時でも、痛みを与えられる前と比べて交尾に応じる頻度が減ってしまったとのこと。次に、仕切りのない部屋にカップルを入れて雄の性行動を観察した。すると、雄は痛みを与えられても性行動が変化することはなかったとのこと。

 人間の女性が男性に比べて性に対して慎重なのは、慎み深さを教える宗教に影響されるなど、文化的な規範によるものだと一般的に考えられている。しかし今回の実験結果は、女性は生物学的に、男性より性欲の抑制がききやすいということを示しているとのこと。だが、マウスを使った研究の結果を人間の女性の性行動にも当てはめて解釈するのは行き過ぎているという声もある。

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