17日の香港市場概況:続伸も上値は重い、イースター連休前で商い低調

2014年4月17日 17:50

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記事提供元:フィスコ


*17:50JST 17日の香港市場概況:続伸も上値は重い、イースター連休前で商い低調

17日の香港市場では主要指数のハンセン指数が続伸となり、前日比64.23ポイント高(+0.28%)の22760.24で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同44.27ポイント高(+0.44%)の10080.23、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同8.97ポイント高(+0.21%)の4249.31だった。

ハンセン指数は総じて堅調。前日の米国株高に加え、中国1-3月期国内総生産(GDP)が市場予想を上回ったことが引き続き支援材料となった。加えて中国の李克強首相は前日夜、一部農村銀行などの預金準備率を引き下げる方針を表明。金融緩和への思惑が相場を支えた。ただ、香港市場は翌18日からイースター連休に入るとあって手控えムードも台頭。指数の上値は重く、大引け前には一時マイナス圏に沈む場面もあった。メインボードの売買代金は428億HKドルと、今年最低を記録した。

ハンセン指数の構成銘柄では、テンセント(00700/HK)が0.77%高。人気のモバイル向けゲーム「キャンディ・クラッシュ」を手掛ける米キング・デジタル・エンターテインメントとの業務提携が好感された。また、一部銀行向けの預金準備率引き下げ方針が示されたことで、中国建設銀行(00939/HK)など本土系銀行株も堅調だった。

このほか、本日1-3月期決算の発表を控えた中国聯通(00762/HK)が0.38%高。前年同期比で2割程度の増益が見込まれている。半面、中信泰富(00267/HK)が3.08%下落。同社は前日大引け後、親会社からの資産買収に関する詳細を表明。新株割当価格にサヤ寄せする動きとなった。

ハンセン銘柄以外では、莎莎国際(00178/HK)が4.07%上昇。UBSによる投資判断の引き上げが買い材料視された。このほか、減産を発表した中国アルミ(02600/HK)は1.02%値上がり。減産によって収益性が改善するとの期待が強まった。《KO》

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