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三菱電機、FA機器販売のセツヨーアステックを100%子会社化
三菱電機はセツヨーアステック(STC)を完全子会社化する。写真はセツヨーアステックのWebサイト[写真拡大]
三菱電機は15日、FA(ファクトリーオートメーション)機器を中心に、アジア10カ国・地域で販売するセツヨーアステック(STC)を子会社化すると発表した。これにより、三菱電機はアジア市場向けのFAシステム事業規模を、2016年までに2000億円にすることを目指している。
三菱電機はFAシステム事業全体の15年度連結売上高を6000億円とし、そのうちの50%を海外比率とすることを目標としている。特に、ここ数年、工場自動化需要の高まっている中国・韓国・台湾を主要市場とし、伸張著しいアセアン市場を重点市場と位置づけている。
STCは、台湾、中国、香港、タイなどに拠点を置くグループ会社7社とともに、アジア各国で幅広い事業を展開しており、三菱電機とは50年にわたる協業関係を維持している。同社は1964年に、攝陽貿易としてスタート、大阪市に拠点を置き、配線器具、電線管、絶縁材料のアジア向け輸出を手がけた。その後、各国に駐在員事務所を開設する一方、85年から三菱電機のFA製品のアジア向け輸出を始めた。
99年には三菱電機がSTC株式の20%を保有し、三菱電機グループの関連会社となった。その後、社名をセツヨーアステックに変更するとともに、三菱電機の出資比率をさらに高め、今回、100%子会社となった。
三菱電機は、STCの子会社化により、今後、アジアにおけるFAシステム事業の営業および販売体制の一層の強化を推進していきたい、としている。(記事:南条 誠・記事一覧を見る)
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