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欧米為替見通し:イエレンFRB議長の講演に要注目
*17:14JST 欧米為替見通し:イエレンFRB議長の講演に要注目
本日15日の欧米市場のドル・円は、ウクライナ情勢への警戒感、イエレンFRB議長のハト派発言が予想されることで上げ渋る展開が予想される。
ドル・円のテクニカル分析では、今年の高値105円45銭と安値100円76銭の半値である103円10銭が一目均衡表の雲の上限(先行スパン2)で攻防の分岐点、上値抵抗線になっている。下値支持線は101円07銭にあり、下抜けた場合は下落トレンドに拍車がかかることになる。
本日のイエレンFRB議長の講演では、3月31日同様に、ハト派的な見解が予想されることで、ドル・円は上げ渋る展開が予想される。
3月19日の連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見では、量的緩和が終了して「かなりの期間=6ヶ月程度」で利上げを開始することを示唆し、ハト派の女王からタカ派へ転向したことで、市場にサプライズを与えた。
しかし、3月31日の講演では、彼女が注視している9つの雇用関連指標の内、7つが依然としてリセッション(景気後退)前を回復していないため、低金利政策は長期化する、と述べ、「かなり(considerable)の期間」=重要な決断をするまで熟考する(consider)期間が長いことを示唆し、ハト派に戻ることで市場にサプライズを与えた。
イエレンFRB議長は、コミュニケーション能力に欠陥があることを示唆し、サプライズを与えがちという印象を抱かせたが、本日の講演では、サプライズは期待しない方が無難かもしれない。
【今日の欧米市場の予定】
17:30 英・3月消費者物価指数(前年比予想:+1.6%、2月:+1.7%)
17:30 英・3月生産者物価産出コア指数(前年比予想:+0.9%、2月:+1.1%)
18:00 独・4月ZEW景気現状指数(現状予想:51.5、3月:51.3)
21:30 米・4月NY連銀製造業景気指数(予想:8.00、3月:5.61)
21:30 米・3月消費者物価指数(前年比予想:+1.4%、2月:+1.1%)
21:45 イエレン米FRB議長がアトランタ連銀主催の会合で講演予定
22:00 米・2月対米証券投資・長期有価証券(株式スワップ等除く)(予想:+225億ル、1月:+73億ドル)
23:00 米・4月NAHB住宅市場指数(予想:50、3月:47)
05:00 ローゼングレン米ボストン連銀総裁講演(経済見通し)《KO》
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