米海軍が海水を燃料に変える新技術開発に取り組む

2014年4月11日 14:04

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 米国海軍研究試験所(Naval Research Laboratory: NRL)の材料科学技術部が「海水を燃料に変える」という、まるで小説のような技術の開発に取り組んでいるという。この技術は、海水から二酸化炭素(CO2)と水素(H2)ガスを抽出する技術をベースに開発されているそうだ(米国海軍研究試験所IBTslashdot)。

 この技術では、まず海水電解によってCO2とH2を集め、その後、触媒を介した「ガス・ツー・リキッドプロセス」なる処理によって水素と炭素を含む液体の有機化合物を精製するという。

 研究チームは2ストローク内燃エンジンを搭載したP-51戦闘機の模型を使って実験を行っているそうで、すでに精製された燃料でテスト機が飛行しているという。NRLの研究化学者Heather Willauer博士は「商品化できる可能性が出てきたのは今回が初めてだ」としている。なお、精製に必要なコストは1ガロン当たり約3ドル~6ドル(約300円~600円)だそうだ。

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