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欧米為替見通し:米国のインフレ率と利上げ時期
*17:18JST 欧米為替見通し:米国のインフレ率と利上げ時期
本日28日の欧米市場のドル・円は、3月期末決算に向けて動意に乏しい展開が予想される。
本日発表される米国の2月のコア個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比+1.1%と予想されており、依然として米国連邦準備理事会(FRB)のインフレ目標(2.0%)を大幅に下回る水準が見込まれている。
バーナンキ第14代FRB議長は、2008年9月のリーマン・ショック後に、量的緩和を第1弾から第3弾まで断行し、米国連邦準備理事会(FRB)のバランスシートを9000億ドルから4.7兆ドルまで増やしてきた。
米国の国内総生産(GDP)は、2008年第2・四半期は前期比年率+2.8%から2013年第4・四半期の前期比年率+2.6%まで回復しているものの、インフレ率は、2008年9月の+2.3%の半分以下で低迷している。
ノーベル経済学賞受賞者のクルーグマン米プリンストン大学教授は、インフレ率4%の達成に向けて10兆ドル規模の量的緩和を提唱している。
米国連邦準備理事会(FRB)は、量的緩和によるドルの流動性供給の停止条件として、年率2パーセントを超える割合でドルの実質価値が下がりだしたら、ドルを買い戻して市場から引き揚げると約束していることで、1%台のインフレ率では量的緩和を減額ではなく、継続、増額すべし、と主張している。
イエレン第15代FRB議長は、2015年第2・四半期での利上げを示唆し、タカ派のブラード米セントルイス地区連銀総裁は、2015年第1・四半期、ハト派のエバンズ米シカゴ地区連銀総裁は、2016年第1・四半期での利上げを提案している。
【今日の欧米市場の予定】
18:30 英・10-12月期国内総生産確定値(前年比予想:+2.7%)
18:30 英・10-12月期経常収支(予想:-140億ポンド、7-9月期:-207億ポンド)
19:00 ユーロ圏・3月業況判断指数(予想:0.38、2月:0.37)
21:30 米・2月個人所得(前月比予想:+0.3%、1月:+0.3%)
21:30 米・2月個人消費支出(PCE)(前月比予想:+0.3%、1月:+0.4%)
21:30 米・2月コアPCE価格指数(前年比予想:+1.1%、1月:+1.1%)
22:00 独・3月消費者物価指数速報値(前年比予想:+1.1%、2月:+1.2%)
22:55 米・3月ミシガン大学消費者信頼感指数確定値(予想:80.5、速報値:79.9)
02:15 ジョージ米カンザスシティー連銀総裁講演(米経済)《KO》
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