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欧米為替見通し:3月期末に向けて動意に乏しい展開か
*17:15JST 欧米為替見通し:3月期末に向けて動意に乏しい展開か
本日27日の欧米市場のドル・円は、ヘッジファンドによる4半期末に向けた安倍トレード(日本株買い・円売り)のショートカバーでのドル買いと、3月期末決算に向けた本邦機関投資家のリパトリ(外貨建て資産売却・円買い)で動意に乏しい展開が予想される。
ドル・円のテクニカル分析では、今年の高値105円45銭と安値100円76銭の半値である103円10銭が一目均衡表の雲の上限(先行スパン2)となり、リスクの攻防の分岐点となっている。
ドル・円が、先行スパン2(103円10銭)の下で推移している現状は「売りの時代」であり、ウクライナ情勢や中国の景気減速警戒などのリスク回避の円買いが優勢な展開となる。上抜けた場合は、「買いの時代」となり、日米の金融政策の乖離、安倍トレード(日本株買い・円売り)の再開などで、ドル買い・円売りが優勢な展開となる。
本日は、米国10-12月期の国内総生産(GDP)確定値が上方修正されると予想されており、新規失業保険申請件数が前週同様の32万件台と予想されていることで、予想通りならば、ドル・円は底堅い展開が見込まれる。
また、本日は、国際通貨基金(IMF)がウクライナに対して約150億ドルの金融支援を発表する見込みとなっており、ウクライナ暫定政府が必要とする350億ドルとの差額は、欧州連合(EU)からの金融支援が期待されている。
【今日の欧米市場の予定】
18:00 ユーロ圏・2月マネーサプライM3(前年比予想:+1.3%、1月:+1.2%)
18:30 英・2月小売売上高(前月比予想:+0.5%、1月:-1.5%)
21:30 米・10-12月期国内総生産(GDP)確定値(前期比年率予想:+2.7%、 改定:+2.4%)
21:30 米・前週分新規失業保険申請件数(予想:32.4万件、前回:32万件)
21:30 ピアナルト米クリーブランド連銀総裁講演
23:00 米・2月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+0.2%、1月:+0.1%)
02:00 米財務省7年債入札(290億ドル)
南ア中銀が政策金利発表(5.50%で現状維持の予想)《KO》
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