「痛いふり」をしている人間を見分けるコンピュータシステム

2014年3月25日 12:35

印刷

記事提供元:スラド

danceman 曰く、 カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームが、人間の表情を認識するコンピュータシステムを使い、「痛がっているふり」をしている人を見分けるという実験を行った(Reutersslashdot)。

 実験ではボランティア25人にぬるい水の入ったバケツに腕を入れさせて痛がっているふりをさせ、次に冷水の入ったバケツに腕を入れさせてビデオ撮影を行った。冷水の時には表情に関する指示は一切行っていない。これを170人の被験者に見せて本当に痛がっているかどうかを見分けさせたところその正解率は50%だったそうだ。いっぽう、コンピュータによる判断の正解率は85%だったとのこと。

 こうしたシステムは、病気や怪我を偽っている人を見抜くことで医療詐欺を防ぐことができるだけでなく、障害によってうまく話ができない人の感情を理解するのに役立つだろうという。また、法の執行や求職者のふるい分けにも利用できるという。

 スラッシュドットのコメントを読む | ITセクション | テクノロジー | ソフトウェア

 関連ストーリー:
同じものを見ていても、男性と女性ではモノ見え方に違いがある? 2012年09月14日
中国のネット工作員を88%の精度で見分けるソフトウェア 2011年11月25日
スラッシュドット版「PCの素人と玄人を見分ける方法」 2008年02月13日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事