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欧米為替見通し:プーチン・ロシア大統領の“野望”
*17:05JST 欧米為替見通し:プーチン・ロシア大統領の“野望”
本日18日の欧米市場のドル・円は、プーチン・ロシア大統領の議会演説(日本時間20時)、米国のインフレ率や住宅関連の経済指標に注目する展開となる。
プーチン・ロシア大統領がクリミアを独立国家として承認する大統領令に署名したことに対する欧米の制裁は、ロシアとウクライナの高官に対する個人資産の凍結と査証発行の停止という軽微なものだった。
ロシアやウクライナの高官達は、先週までに欧米の金融機関に預けている資産はスイスなどへ移し替えており、当分は欧米への旅行は控えることで、実質的には無害といえる。
本日日本時間20時からプーチン・ロシア大統領は、議会でクリミアやウクライナに関する計画を発表するが、「ロシア政府にはロシア人とロシア語を母語とする者を、どこの住民であろうと守る義務がある」に則り、ロシア系住民が多数派を占め、ロシア寄りのウクライナ東部での住民投票を提案するのではないだろうか。
プーチン・ロシア大統領の野望は、「欧州連合」に対抗する「ユーラシア連合」という旧ソビエト連邦の復活であり、クリミア自治共和国の併合はその一歩に過ぎないため、欧米の制裁にも動じないのではないだろうか。
クリミア自治共和国がロシアに編入されても、ロシア本国から陸伝いでは行けないことで、ウクライナの東部までをロシアに編入することが、支持率70%を背景に2018年の大統領選挙での勝利を目論むプーチン・ロシア大統領の計画だと思われる。
【今日の欧米市場の予定】
19:00 ユーロ圏・1月貿易収支(12月:+139億ユーロ)
21:00 トルコ中央銀行が政策金利発表(レポレートは10.00%で現状維持の予想)
21:30 米・2月消費者物価指数(前年比予想:+1.2%、1月:+1.6%)
21:30 米・2月消費者物価コア指数(前年比予想:+1.6%、1月:+1.6%)
21:30 米・2月住宅着工件数(予想:91.1万戸、1月:88万戸)
21:30 米・2月住宅建設許可件数(予想:96万戸、1月:94.5万戸)
22:00 米・1月対米証券投資・長期有価証券(株式スワップ等除く)(予想:+400億ル、12月:-459億ドル)
米連邦公開市場委員会(FOMC、19日まで)《KO》
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