味の素、ロシアで日本食レストラン向けに冷凍餃子を販売

　味の素は17日、3月末からロシアで日本食レストランなどの外食市場向けに冷凍餃子の販売を開始すると発表した。2016年までにロシアで食品事業の売上高6億円を目指すという。

　同社によると、ロシアの二大都市のモスクワとサンクトペテルブルグで冷凍野菜餃子「Vegetable Gyoza」を販売する。同製品は、グループ会社のタイ味の素冷凍食品社がタイで生産し、ロシア味の素社が輸入・販売するという。

　同社によると、日本食人気が高いロシアでは、日本食レストランだけではなく、カフェやバーなど約4,000で日本食メニューが提供されている。そのうち約75%（約3,000店）が二大都市に集中しているという。また、ロシアでは「ペリメニ」という餃子に似た伝統料理が広く食されており、今回販売する冷凍餃子も市場で受け入れられることを期待しているという。

　同社はロシアで、2004年にモスクワにロシア味の素社を設立し、ロシア国内で食品、アミノ酸関連製品を販売している。今回の冷凍餃子を足掛かりに、今後も日本食と親和性の高い冷凍食品、調味料、加工食品等の拡充を図り、食品事業を拡大するという。