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欧米為替見通し:ニューヨーク株式市場の動向に要警戒
*17:09JST 欧米為替見通し:ニューヨーク株式市場の動向に要警戒
本日17日の欧米市場のドル・円は、クリミア自治共和国の住民投票でロシア編入が支持されたことを受けたリスク回避の円買いで上げ渋る展開の中、ニューヨーク株式市場の動向に警戒する展開となる。
ドル・円のテクニカル分析では、今年の高値105円45銭と安値100円76銭の半値である103円10銭が一目均衡表の雲の上限(先行スパン2)となり、リスクの攻防の分岐点となっている。
オバマ米政権は、「OFAC規制」を発動し、ロシアが米国の金融機関などに保有する資産を凍結し、米国の金融機関との取引を停止する可能性を警告している。もし、OFAC規制が発動された場合、ロシア中央銀行が保有する米国債(昨年末時点で約1386億ドル)の売却、オリガルヒ(新興財閥)や政府系ファンド(SWF)のドル建て資産の流出が警戒される。プーチン・ロシア政権は、資産凍結への対抗策として、米国債の売却を警告している。
米国連邦準備理事会(FRB)が発表した3月12日時点の外国中銀の財務省証券保有高は、前週比1045億3500万ドル減少し、減少幅は過去最大の3倍以上となっており、ロシア中央銀行による引き出しが警戒されている。
【今日の欧米市場の予定】
19:00 ユーロ圏・2月消費者物価指数改定値(前年比予想:+0.8%)
21:30 米・3月NY連銀製造業景気指数(予想:6.25、2月:4.48)
22:00 米・1月対米証券投資・長期有価証券(株式スワップ等除く)(予想:+300億ル、12月:-459億ドル)
22:15 米・2月鉱工業生産指数(前月比予想:+0.2%、1月:-0.3%)
22:15 米・2月設備稼働率(予想:78.6%、1月:78.5%)
23:00 米・3月NAHB住宅市場指数(予想:50、2月:46)
欧州連合(EU)外相理事会(ブリュッセル)《KO》
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