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週刊ダイヤモンド今週号より~羽田国際線の増強で変わる日本の空、満足度の高いエアラインとは?
*08:02JST 週刊ダイヤモンド今週号より~羽田国際線の増強で変わる日本の空、満足度の高いエアラインとは?
羽田空港では3月30日、国際線の昼間の便(6-23時に発着)が増強されます。これでヨーロッパや東南アジアに向かう便が大幅に増え、エアラインを選ぶ際の価格やサービス、空港などの組み合わせで選択肢が増えそうです。
成田便に比べて搭乗率や運賃が高い羽田の国際線はエアラインにとって“ドル箱”。このため、今回増える発着枠をめぐってはANA<9202>とJAL<9201>との間で熾烈な争奪戦が繰り広げられました。
国土交通省は国の支援で業績が絶好調となったJALとANAとの業績格差を考慮し、ドイツ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、カナダへの発着枠をANAのみに配分しました。これで羽田でのANAの発着枠が大きく増え、同社が所属する「スターアライアンス」が半分強のシェアを持つ圧倒的優位に。
一方、JALの所属するワンワールドの羽田シェアは25%。同じアライアンスに所属するエアラインはマイレージが共通となるだけでなく、コードシェア(共通運行)の便も多くなり、羽田ではスターアライアンスの会員が大きな恩恵を受けることになります。
今週号の週刊ダイヤモンドでは満足度や安全度で選ぶ「ベスト・エアライン」ランキングを掲載。総合満足度では格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションがトップ、同じくLCCのスターフライヤー<9206>が4位、ジェットスター・ジャパンが5位、スカイマーク<9204>が11位につけました。
ANA(2位)やJAL(3位)といった大手航空会社の独占状態は崩れ、新興航空会社やLCCが顧客に高い満足を与えている事実が、このランキングでは浮き彫りになっています。
ただ、大手の中でもANAは「サービス満足度ランキング」「安全性イメージランキング」「安全度ランキング」で1位と大健闘。一方、「価格満足度ランキング」ではピーチ・アビエーション、ジェットスター・ジャパン、エアアジア・ジャパン(現バニラエア)がトップ3となり、新興・LCC各社の強さが鮮明に表れています。
外資系ではシンガポール航空が「サービス満足度」でJALを抑えて2位を確保。シンガポール航空の客室乗務員は採用されてから乗務するまで17週間ものトレーニングを重ねており、世界各国の習慣を理解して、笑顔で接客するよう教育されているようです。《NT》
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