25日の中国本土市場概況:大幅に4日続落、上海市場は約1カ月ぶりの安値更新

2014年2月25日 17:02

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記事提供元:フィスコ


*17:02JST 25日の中国本土市場概況:大幅に4日続落、上海市場は約1カ月ぶりの安値更新

25日の中国本土市場は大幅に4営業日続落。上海総合指数は前日比42.47ポイント安(-2.04%)の2034.22、深セン成分指数は同238.59ポイント安(-3.16%)の7303.95で取引を終えた。前半の上海市場は底堅い展開を示したが、後半に下げ幅を急速に拡大させた。上海総合指数はこの日、終値ベースで1月30日以来の安値を更新した。

新興企業向け株式市場「創業板(ベンチャー・ボード)」が後半に急落したことが警戒され、前半に上昇した通信などハイテク銘柄に売りが広がった。創業板の急落について、最近の上昇で買われすぎ感が強いとの指摘があったほか、来週に全国人民代表大会(日本の国会に相当)などの開幕を控え、いったん利益確定売りに押されたようだ。また、中国人民銀行(中央銀行)が先週に続き、今日25日も売りオペを実施したことが流動性不足懸念をやや強めた。

このほか、ウエートの高い不動産関連への売りが継続したことが指数の足かせ。一部銀行が不動産向けの貸し出しを一時中止しているとの報道を否定したものの、慎重な姿勢を崩していないことが引き続き圧迫材料となった。また、2月に一服した新規株式公開(IPO)が3月中下旬に再開されるとも報じられた。

一方、前日の大幅下落を受けた反動から前半には通信やヘルスケアなどの一角に買い戻しが広がった。また、北京市などに続き、上海市当局が近く「一人っ子政策」を緩和するとの報道が乳幼児や医療関連の物色手掛かり。そのほか、石油・ガスなど資源銘柄も前半に買われた。最近の下落で売られ過ぎ感が強まったほか、NY原油先物や金先物の上昇が支援材料となった。《KO》

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