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【編集長の視点】PALTEKは続落も業績減益転換予想も保守的との観測が強まり逆張り妙味
<銘柄ウオッチ>
PALTEK<7587>(JQS)は、6円高と買われたあと、14円安の569円と値を消し4営業日続落している。同社株は、今年2月12日に発表した今2014年12月期業績が、前期の大幅黒字転換業績から減益転換と予想したことが響き561円安値まで売られ下値もみ合いを続けているが、今期業績予想が保守的とする観測も強まっており、下げ過ぎ訂正買いが再燃する展開も想定される。
■今期は前期業績の上ぶれ着地の仕入値引ドル建債権評価額を除外
同社の業績は、前期業績が、昨年11月の期中の3回目の上方修正値を上ぶれ、売り上げ176億1100万円(前々期比33%増)、経常利益7億8200万円(前々期は1億8500万円の赤字)、純利益4億4300万円(同1億600万円の赤字)と大幅黒字転換して着地した。半導体事業では、落ち込んでいた医療機器向けが復調し、スマートフォンなどの通信インフラ向けも伸長、デザインサービス(設計受託)事業でも、医療機器、放送機器、通信機器向けの開発案件が堅調に推移し、2012年7月にグループ化したエクスプローラもフル寄与しており、さらに為替相場が、円安基調で推移し同社が仕入先に保有している仕入値引ドル建債権の評価額が大幅に増加して原価が押し下げられたことも加わり、上ぶれ着地につながった。
一方、今2014年12月期業績は、売り上げ190億円(前期比7%増)、経常利益5億1000万円(同34%減)、純利益3億2000万円(同27%減)と連続増収、減益転換を予想している。半導体事業は堅調に推移し、デザインサービス事業でも、4K映像対応のコーデック装置などの自社製品の販売を加速させ、売り上げが続伸するが、利益は、前期業績を押し上げた仕入値引ドル建債権の評価を加味しなかったため減益転換する。為替相場は、円安が続いており、さらに今期配当も、前期に増配した8円配当を継続することなどから、この今期業績予想は保守的として、前期業績と同様の期中の上ぶれ修正期待につながっている。
■昨年来高値から300円幅調整しPBRは0.8倍と下げ過ぎ
株価は、前期業績の3回目の上方修正に前期配当の増配が続いて昨年来高値898円まで買い進まれたが、今期業績の減益転換予想が響いて300円幅の調整となった。今期業績の減益転換ベースではPERは20倍台と市場平均より割高となるが、PBRは、0.8倍と下げ過ぎで、リバウンド幅拡大の逆張り妙味を示唆している。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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