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為替週間見通し:テーパリングによる新興国通貨不安への対応策に注目
*15:56JST 為替週間見通し:テーパリングによる新興国通貨不安への対応策に注目
■ドル・円弱含み、米国債償還・利払いに絡んだドル売りや米国景況感悪化の懸念で
ドル・円は軟調推移。102円70銭から101円57銭まで下落した。米国債償還・利払いや3月期末のヘッジファンド解約45日前告知ルールに絡んだ円買いが観測された。
米国の景況感悪化への懸念でテーパリング(量的緩和策の縮小)が中断するのではないか?との思惑も浮上し、ドル・円相場は円高方向に振れる展開となった。先週の取引レンジは、101円57銭から102円70銭となった。
■日本銀行金融政策決定会合とG-20財務相・中央銀行総裁会議に要注目
今後のドル・円は、17-18日の日本銀行金融政策決定会合、22-23日の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を見極める展開となる。
■FOMC議事録公表
19日には、全会一致で100億ドルのテーパリング(量的緩和縮小)を決定した1月28-29日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表される。フォワードガイダンス(将来の金融政策指針)での失業率目安(6.5%)の変更の可能性、テーパリングの中断の条件などを見極める展開となる。なお、イエレン第15代FRB議長の13日の上院での議会証言が悪天候により延期されたが、今週中(2月17日-21日)に行われる可能性が高いとみられている。
■日本銀行金融政策決定会合(17-18日)
米国連邦準備理事会(FRB)がテーパリングを開始したことで、「ドル・キャリートレード」の手仕舞いにより、新興国市場からの資本流出が続いている。日本銀行には、異次元の量的・質的金融緩和第2弾により、対内的には、4月からの消費増税への対応、対外的には、「円・キャリートレード」を通じて新興国通貨不安を緩和する役割が期待されている。
■リパトリ(外貨建て資産売却・円買い)
3月期末決算に向けた本邦機関投資家によるリパトリ(外貨建て資産売却・円買い)により円買い圧力が強まることが予想される。
■G-20財務相・中央銀行総裁会議(22-23日)
G-20財務相・中央銀行総裁会議では、米国連邦準備理事会(FRB)のテーパリングによる新興国市場の混乱への対応策が協議される見込みとなっている。
主な発表予定は、19日(水):(米)1月生産者物価指数、20日(木):(米)2月フィラデルフィア連銀景況調査
[予想レンジ]
ドル・円100円00銭-105円00銭《FA》
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