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欧米為替見通し:バーナンキ・プットから黒田プットへ
*17:06JST 欧米為替見通し:バーナンキ・プットから黒田プットへ
本日12日の欧米市場のドル・円は、102円台後半のドル売りオーダーで上げ渋る展開が予想される。
今週は、本邦機関投資家による米国債償還・利払いの円買いが予想されていること、ヘッジファンドによる3月期末に向けた解約45日前告知ルールで、安倍トレード(日本株買い・円売り)の手仕舞いが予想されていることから、ドル・円は上げ渋る展開が予想される。
イエレン第15代FRB議長は、昨日の議会証言で、日銀の量的・質的金融緩和政策を支持した。「デフレ脱却を掲げた日本政府と日銀の政策は自然で理にかなう」、「日本が内需刺激を通じ、経済成長を加速させれば近隣国、世界経済にも利益をもたらす」
バーナンキ第14代FRB議長は、米国連邦準備理事会(FRB)の家訓「FRBの仕事は、パーティーが盛り上がり始めたら、参加者から不満が出てもパンチボウル(酒が入ったボウル)をさっさと片付けること」(マーティン第9代FRB議長)に従い、200億ドルのテーパリング(量的緩和縮小)を実施し、残り650億ドルのテーパリングをイエレン第15代FRB議長に託した。
黒田日銀総裁は、4月からの消費増税に向けて、異次元の量的・質的金融緩和第2弾を打ち出すことが期待されており、世界の流動性供給元は、バーナンキ第14代FRB議長の「ドル・キャリートレード」から黒田日銀総裁の「円・キャリートレード」に移行することになる。
【今日の欧米市場の予定】
19:00 ユーロ圏・12月鉱工業生産(前月比予想:-0.3%、11月:+1.8%)
19:30 英国中央銀行が四半期物価報告公表
20:00 南ア・12月小売売上高(予想:前月比+0.4%、11月+1.2%)
21:00 米・前週分MBA住宅ローン申請指数(前回:+0.4%)
24:30 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が講演予定
03:00 米財務省10年債入札(240億ドル)
04:00 米・1月財政収支(予想:-100億ドル、12月:+53.2億ドル、13年1月:+29億ドル)《KO》
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