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来週の相場で注目すべき3つのポイント:ソフトバンク決算、イエレンFRB議長講演、ファンド45日前ルール
*19:27JST 来週の相場で注目すべき3つのポイント:ソフトバンク決算、イエレンFRB議長講演、ファンド45日前ルール
■株式相場見通し
予想レンジ:上限15000-下限14200円
来週は、自律反発を意識した相場展開が見込まれる。注目された1月の米雇用統計については、失業率の低下が好感されており、一先ず米国市場の好反応が安心感につながろう。日経平均は4日の急落局面で空けたマド(14355-14615円)下限を捉えてきており、米雇用統計通過によってマド埋めを意識した展開となる。
目先的なボトム意識が高まるなか、急落後のリバウンドを意識した銘柄選別といった物色意欲も強まりそうである。今回の第3四半期決算では、予想通りに好決算を発表する企業が相次いでおり、通期計画を上方修正するところも目立つ。市場コンセンサスに近く、通常であればサプライズがない状況だろうが、日経平均は年初から既に2000円超も下落しており、押し目狙いのスタンスとしては十分魅力的な水準まで調整しているだろう。
今週も多くの企業の決算が予定されているが、市場の関心が集まりやすいのが、このところ乱高下が目立つソフトバンク<9984>(12日)であろう。また、イエレンFRB議長が11日に下院金融サービス委員会で、13日に上院銀行委員会で証言する予定であり、緩和縮小のペース鈍化などへの思惑から注目度が高まりそうだ。
■為替市場見通し
来週のドル・円は、11日・13日のイエレン第15代FRB議長の議会証言を見極める展開となる。また、米国債償還・利払いが予定されていることから、円買い圧力が強まる可能性、3月期末に向けたヘッジファンド解約45日前告知ルールで、日本株売り・円買い圧力が強まる可能性に要注意か。
ヘッジファンド勢が、FRBによるテーパリング(量的緩和縮小)を材料にして、新興国市場から資本を引き揚げ、日米株式市場での売りを仕掛けた背景は、2013年からの買い持ちポジションの利益を確定させつつ、2014年の買いポジションの持ち値を安くする狙い、そして、イエレン第15代FRB議長の危機対応能力を見極める意図がある、と言われている。グリーンスパン第13代FRB議長は、「ブラックマンデー」という株式市場暴落に対してグリーンスパン・プットを設定、バーナンキ第14代FRB議長も住宅市場暴落に対してバーナンキ・プットを設定し、市場の暴落に歯止めをかけた。
■来週の注目スケジュール
2月10日(月):国際収支、消費動向調査、景気ウォッチャー調査など
2月11日(火):イエレンFRB議長講演、米卸売在庫、バークレイズ決算など
2月12日(水):機械受注、工作機械受注統計、米財政収支など
2月13日(木):オフィス空室状況、米貿易収支、米GM決算など
2月14日(金):景気動向指数、中国HSBCサービス業PMI、米雇用統計など《TM》
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