(中国)地方の小都市で不動産バブル悪化、デベロッパー各社が引き揚げ

2014年2月5日 11:38

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記事提供元:フィスコ


*11:38JST (中国)地方の小都市で不動産バブル悪化、デベロッパー各社が引き揚げ
中国の小都市で不動産バブルが悪化しているもようだ。一方で、北京や上海などの大都市では今年に入って開発用地の高値落札が続いており、地域別で市況の差が広がっているという。「香港経済日報」(5日付)では、これまで地方開拓に力を入れていたデベロッパー各社がリスクを回避するため、小都市から大都市に引き揚げていると報じている。

中国現地で「三線都市」「四線都市」と呼ばれる地方の小都市では、産業面での背景が弱いほか、人口の流出もあって不動産価格の継続的な上昇力に欠けると指摘されている。不動産が供給過剰となっている小都市では、金融政策が一段と引き締められた場合、住宅価格が急落するリスクに直面する恐れがあるという。

なお、克爾瑞信息集団がこれより先に発表した中国の「不動産市場リスクランキング」では、酒泉市(甘粛省)、ホロンバイル市(内モンゴル自治区)、黒河市(黒竜江省)が上位3位にランクイン。その他上位50都市も全て「三線都市」と「四線都市」が独占した。一方で北京などの大都市は下位に並び、相対的にリスクが低いと評価されている。《NT》

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