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4日の香港市場概況:大幅続落、世界的な景気減速懸念で6カ月半ぶりの安値
*17:31JST 4日の香港市場概況:大幅続落、世界的な景気減速懸念で6カ月半ぶりの安値
旧正月連休明け4日の香港市場では主要指数のハンセン指数が大幅続落となり、前営業日比637.65ポイント安(-2.89%)の21397.77で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同308.71ポイント安(-3.14%)の9509.65、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同168.83ポイント安(-4.00%)の4049.82だった。
ハンセン指数は寄り付きから大きく下落し、節目の22000を割り込んだ。新興国経済や通貨安への不安がくすぶる中、連休中の海外市場が大幅に下落したことが弱気材料。また、中国と米国の経済指標が弱い内容となったことで、世界的な景気減速が警戒された。指数は大引けにかけてじりじりと下げ幅を拡大し、終値で昨年7月19日以来、約6カ月半ぶりの安値を付けた。前営業日比の下落率は2012年7月23日(2.99%安)以来の大きさとなった。
ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安。値上がりは電能実業(00006/HK)など5銘柄にとどまった。値下がり銘柄では、レノボ(00992/HK)が16.40%安と大きく続落。米モトローラ・モビリティーの買収計画について、買収価格が高すぎるとの見方や収益性の足かせになるとの懸念が引き続き株価の重しとなった。
このほか、銀河娯楽(00027/HK)やテンセント(00700/HK)といった昨年の好調銘柄が6%超の大幅安で引けた。また、華潤置地(01109/HK)が2.95%下落。不動産価格の下落リスクなどを考慮し、中国の一部都市で市中銀行が住宅ローンの引き締めに動いていると報じられた。
その他の個別銘柄では、スタンダード・チャータード(02888/HK)が5.58%下落。中東・アフリカでの貸し出し減少見通しが伝わった。一方、酷派集団(02369/HK)は5.73%値を上げた。ゴールドマン・サックス(GS)は力強い収益成長を見込み、同社を「コンビクション・バイ(強い買い推奨)」リストに追加した。《KO》
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