欧米為替見通し:『1月効果』VS『スーパーボウル指標』

2014年2月3日 17:05

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記事提供元:フィスコ


*17:05JST 欧米為替見通し:『1月効果』VS『スーパーボウル指標』

本日3日の欧米市場のドル・円は、新興国通貨不安、連邦債務上限や米国1月の雇用統計への警戒感から上げ渋る展開が予想される。

ドル・円のテクニカル分析では、ダブルトップ(105円45銭・105円42銭)の完成、フィボナッチ・リトレースメント61.8%戻し105円49銭(124円14銭-75円32銭)達成で、半値押しの101円00銭を軸に100円62銭-101円54銭付近への反落が予想される。

NYダウの『1月効果』とは、1月の月足とその年の年足の騰落が一致する傾向にある、というもので、今年の1月足は「陰線」で下落したので、2014年足も「陰線」で下落する確率が80%程度となる。

一方、NYダウの『スーパーボウル指標』とは、アメリカン・カンファレンス(AFC)の覇者とナショナル・カンファレンス(NFC)の覇者とが戦うアメリカン・プロフットボールの全米NO1を決めるスーパーボウルで、NFCのチームが勝てばその年の相場は上昇する傾向にあるというもので、その確率は78.7%となっている。

今年第48回のスーパーボウルでは、NFC覇者のシーホークスが勝利したことで、NYダウが上昇する確率80%程度と期待される。

本日のイエレン第15代FRB議長の宣誓式では、1月末の連邦公開市場委員会(FOMC)で全員一致で100億ドルのテーパリング(量的緩和縮小)を決定した背景、テーパリング(量的緩和縮小)を受けて動揺している新興国市場への配慮がなかった背景、などを見極める展開となる。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙のFEDウォッチャー、ヒルゼンラス記者は、イエレン第15代FRB議長にとっての最重要任務は、テーパリング(量的緩和縮小)が完了した後の利上げ時期の決定だと述べている。


【今日の欧米市場の予定】

18:00 ユーロ圏・1月製造業PMI改定値(予想:53.9)
18:30 英・1月製造業PMI(予想:57.3、12月:57.3)
23:00 イエレン米FRB議長が宣誓式
24:00 米・1月ISM製造業景況指数(予想:56.0、12月:56.5)
24:00 米・12月建設支出(前月比予想:0.0%、11月:+1.0%)《KO》

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