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みずほ銀行、佐藤康博頭取が辞任
みずほ銀行の佐藤康博頭取が辞任し、後任には林信秀副頭取が就任するとの人事を発表した。[写真拡大]
23日、みずほフィナンシャルグループ<8411>はみずほ銀行の佐藤康博頭取が辞任し、後任には林信秀副頭取が就任するとの人事を発表した。佐藤康博頭取は、持ち株会社みずほフィナンシャルグループの社長は続投する模様。
去年、反社会勢力への融資問題が発覚した時から、一貫して辞任を否定し続けてきた佐藤康博頭取であったが、突然のトップ交代人事に行内にも衝撃が走っている。23日に記者会見を行った佐藤康博頭取は、今回辞任を決意した経緯に関して、「誰にも相談せずに1人で決めた」と話している。
金融省から二度の行政処分を受けていたみずほ銀行は、その縦割りの組織体制や取締役会が機能をはたしていないことに関して厳しく指摘されていた。記者会見で佐藤康博頭取は、今みずほが抱えている経営問題を解決することに尽力するとし、経営の透明性を高めるために委員会設置会社への移行、また持ち株会社の機能の強化、さらには企業文化の改革を進めるために、「持ち株会社社長に専念する必要がある」といった自身の考えを説明した。
また頭取への昇格が決定した林信秀副頭取は、記者会見にて記者から「銀行を引っ張って行く自信は?」という質問を受け、「私なりに覚悟を決めた。失敗もあるかもしれないが、佐藤さんと会話する中で仕事をやっていきたい」と答えた。失われたみずほ銀行への信頼を、林信秀副頭取がどのように取り戻していくのか、その手腕に注目が集まっている。
しかしみずほ銀行が取り組まなければならないのは、「信頼回復」だけではない。その業績底上げも課題である。去年11月、みずほフィナンシャルグループは2014年3月期の業績予想を上方修正したものの、三菱UFJフィナンシャルグループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>と比較すると、利益水準に差がある。また13年9月中間連結決算で、三菱UFJフィナンシャルグループと三井住友フィナンシャルグループの最終利益は5000億円を超えたが、みずほは4297億円にとどまった。
今回のトップ交代人事により、経営改革はどういった道行きを辿るのか。みずほは今、大きな岐路に立っている。(編集担当:滝川幸平)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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