P2Pソフトでの逮捕者、約8割は30~40代 ネットエージェント調査

2014年1月17日 20:28

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2013年のP2Pファイル共有ソフト別逮捕・検挙者数の割合を示すグラフ(出典:2014年最新P2Pファイル共有ソフト利用状況調査結果)

2013年のP2Pファイル共有ソフト別逮捕・検挙者数の割合を示すグラフ(出典:2014年最新P2Pファイル共有ソフト利用状況調査結果)[写真拡大]

  • 2013年のP2Pファイル共有ソフト利用による逮捕者犯罪種別を示すグラフ(出典:2014年最新P2Pファイル共有ソフト利用状況調査結果)

 ネットエージェントは16日、「2014年最新P2Pファイル共有ソフト利用状況調査結果」を公表した。同調査によると、逮捕者は、中堅ベテラン社員から管理職にあたる30~40代が全体の78%を占めていた。

 同社は、昨年の年末から今年の年始にかけて、3つの主なP2Pソフトの日ごとの利用者数(ノード数)を調べた。その結果、利用者は、おおむねWinny、Perfect Dark、Shereの順に多く、あわせて1日15~20万人が利用していることがわかった。

 また、同社は、P2Pソフトでの違法行為による逮捕・検挙者(昨年の1年間に警察のP2P観測システムを利用で逮捕・検挙に至ったケース)について分析した。

 逮捕・検挙者が使用していたソフトの種類別では、Shareが50%、Perfect Darkが20%、CabosとμTorrentが各11%ずつ、WinMXが7%、emuleが1%となっていた。

 逮捕者の犯罪の種別では、著作権侵害や著作権法違反が66%、わいせつ物陳列が19%、児童ポルノ禁止法違反が15%となっていた。

 また、逮捕者の年齢層別では、30代が約44%、40代が約34%、20代が約16%、50代が約4%、10代が約2%となっていた。

 同社によると、企業内でP2Pソフトによる情報流出が起きた場合、流出させたP2Pソフトの利用者は、流出を気づかれた段階でパソコンを再インストールしたり、物理的に破壊したりして、隠ぺいを行う場合が少なくないという。

 同社は、これに対し「P2Pネットワークからの調査」と、「各PCからの調査」のサービスを提供している。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る

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