ネットワンシステムズ、愛知県のプライベートクラウド基盤を構築 汎用機から業務システムを移行

2014年1月11日 23:15

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ネットワンシステムズが構築した愛知県のプライベートクラウド基盤の概要図

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 ネットワンシステムズは10日、同社が構築した愛知県のプライベートクラウド基盤と遠隔バックアップシステムを3月から本格稼働すると発表した。

 ネットワンシステムズによると、愛知県はまず、大型の汎用機で稼働している12個の業務システムを今回の新基盤へと移行し、その後、個別のサーバで稼働している業務システムも新基盤へ順次移行する予定。

 さらに、これら業務システムのデータは、愛知県外の異なる電力会社管轄の地区へバックアップし、運用コストを削減するほか、東南海地震に備えた事業継続・災害対策も実現するという。

 愛知県は、情報通信技術の総合指針である「あいちICTアクションプラン2015」を策定し、経費削減や安定的運用のために今回の新基盤を構築して、業務システムを移行し、2014年3月末に汎用機を廃止することを計画していた。

 ネットワンシステムズが構築した今回のプライベートクラウド基盤の概要は次の通り。

・運用管理が容易で安定稼働を実現する先進仮想基盤
VMware、Cisco、EMCの製品を組み合わせることで、物理サーバと仮想サーバ双方が一括設定可能で、障害時は迅速に復旧される仮想インフラを実現。また、遠隔地へのバックアップについて、重複排除機能によってネットワーク負荷を大幅に軽減。

・運用管理負荷を大きく低減するシステム運用管理基盤
オープンソースの統合運用管理ソフトウエアであるHinemos等を活用し、物理環境と仮想環境双方の状態監視・ジョブ管理・ログ管理・バックアップ管理などを一括管理し、自動運用化することによって、運用管理負荷を大きく低減。

・全庁で利用可能なシステム共通基盤
プライベートクラウド基盤上のシステム以外の、全庁のシステムでも共通して利用可能な、データ連携・ウィルス対策・印刷管理・DNSなどの機能を提供。

・OS・ミドルウェア等によるアプリケーション基盤
オープンソースソフトウェアを組み合わせて構成し、アプリケーション稼働機能を提供。

主な導入製品・仮想化ソフト:VMware vSphere
・サーバ:Cisco UCS Bシリーズ ブレードサーバ
・データセンタースイッチ:Cisco Nexus
・共有ストレージ:EMC VNX
・重複排除バックアップストレージ:EMC Avamar

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