関連記事
10日の香港市場概況:反発も上値は重い、米雇用統計や中国の景気動向を見極め
*17:31JST 10日の香港市場概況:反発も上値は重い、米雇用統計や中国の景気動向を見極め
10日の香港市場では主要指数のハンセン指数が反発となり、前日比58.92ポイント高(+0.26%)の22846.25で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同11.86ポイント高(+0.12%)の10164.68、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同30.30ポイント高(+0.69%)の4425.12だった。
前日の米国株安の流れを受けてマイナス圏からのスタートとなったが、ほどなく値ごろ感からの買い戻しが優勢となった。とはいえ、今晩に米雇用統計の発表を控え、様子見気分も強まった。また、この日の午前に発表された中国の貿易統計では、輸入の伸びが市場予想を上回ったものの、輸出の伸びは予想を下振れた。今後発表される経済指標を引き続き見極めたいとの思惑もあり、指数は上値の重さが目立つ展開となった。
ハンセン指数の構成銘柄では、出遅れ感を手掛かりに香港系不動産株が買われた。新世界発展(00017/HK)が2.46%高、恒基兆業地産(00012/HK)が2.06%高で取引を終えた。また、テンセント(00700/HK)が0.89%反発。バークレイズはオンラインゲームの好調を指摘し、同社の目標株価を600HKドルに上方修正した。
半面、週前半に好調の目立ったカジノ株が安い。サンズ・チャイナ(01928/HK)、銀河娯楽(00027/HK)がそれぞれ2.96%、1.44%値を落した。また、国際原油相場の下落やバンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(BOA/ML)による目標株価の引き下げを受けて、中国海洋石油(00883/HK)が0.86%下落した。
ハンセン銘柄以外では、通達集団(00698/HK)が16.42%高と急伸。スマートフォン大手の小米科技(シャオミー)から受注を獲得したとの発表が買い材料視された。半面、保利協キン能源(03800/HK)が7.45%下落。政府系ファンドの中国投資有限責任公司(CIC)が傘下企業を通じ、保有する同社株を売り出すとの発表が嫌気された。《KO》
スポンサードリンク