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AMDがNVIDIAのG-SYNCに対抗する「FreeSync」をデモ
mozo 曰く、 7日に開幕したCES 2014にて、AMDが可変リフレッシュレート技術「FreeSync」のデモを行った(anandtech)。
FreeSyncは垂直帰線消去期間(VBI)を変化させることで可変リフレッシュレートを実現する技術。去年発表されたNVIDIAのG-SYNCに対抗する技術だが、ディスプレイに専用モジュールを追加する必要がないのが特徴となる。
VBIは本来CRTのようなラスタースキャン方式ディスプレイのためのもので、フラットパネル・ディスプレイが主流となった現在のDVI等の接続規格にもフレーム間の信号として残されている。この期間の長さをGPUから制御してリフレッシュレートを変化させるようだが、VESA標準規格にはVBIを制御する手段が既に存在しているとのこと。
GPUとディスプレイの両方でこの可変VBIに対応する必要があるが、AMDによるとAMDのGPUはここ2、3世代のものが対応していて、ディスプレイも省電力化のために可変リフレッシュレートのパネルをモバイルデバイスに導入する動きがあるそうだ。
実際デモに使用されたのは既に発売されている東芝の2 in 1デバイス Satellite Click。ハードウェアには一切手を加えておらず、使用したドライバも公開中の最新バージョンだそうで、可変VBIを有効にする手段がユーザに提供されていないだけらしい。
デモでは負荷がかかって60fpsを維持できない状態でのV-SYNCとFreeSyncを比較しており、V-SYNCでは1フレームずつコマ落ちするため30fpsにまで落ち込んでしまっている。これに対しFreeSyncでは約49fpsであり、本来であればディスプレイとの同期が取れずに生じるはずのカク付きも抑えられているのがわかる。
既に実装された規格の一部であるため、AMDはこの技術に使用料を取るつもりはなく、それがFreeSyncの名前の由来となっているそうだ。NVIDIA製の専用モジュールが不要とはいえ特殊なディスプレイが必要になるのはG-SYNCと変わらないようだが、あくまで標準規格のみを利用しているのでディスプレイ側もGPU側も自由に実装出来るのが利点だろう。
CES 2014ではASUSがG-SYNC対応27インチディスプレイを発表していて第2四半期に登場すると言われており、デファクトスタンダードがどちらになるのか注目だ。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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