【2014年相場展望のアンケート】相場見通しと有望銘柄

2014年1月1日 08:34

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

日本インタビュ新聞執筆者による2014年相場見通しと有望銘柄を紹介する。(敬称略)

【問1】2014年の相場は前半高ですか、後半高ですか。また、日経平均の高値と時期について。 【問2】相場見通しの背景について。 【問3】2014年の有望銘柄を1銘柄、その理由と共に挙げてください。

【経済ジャーナリスト・小倉正男】

【問1】後半高で12月に2万円。 【問2】規制緩和などによる番本的な景気テコ入れ策が奏功するかどうかがポイント。期待を相当込めてだが、この改革推進で浮上を目指せば理想的。ドル円レートも1ドル=120円程度の円安基調が定着する流れになるか。円安も日経平均上昇を支援。 【問3】注目銘柄なし。

【株式評論家・木村隆】

(1)前半高で5月に1万9000。 (2)決算の上方修正を手掛りに前半高。消費税導入はあるが、それを睨んだ日銀の金融緩和に期待。2013年の金融相場から2014年は業績相場へ衣替え。 (3)大成建設 <1801> に注目。来年度予算をにらめば建設株は外せない。仕事量はたくさんあるので採算重視の受注が積み上がれば来年度の業績は大幅な改善が見込まれる。

【株式評論家・海老原紀雄】

(1)前半高で2月に1万7000円。 (2)2012年の日経平均20%高に対し、2013年は50%の大幅高で「辰己」で終了。2014年は大幅高のあとだけに、あまり期待できない。ただし、日経平均1株当利益が伸びて来る(1000円の可能性)だけに大きく下げることもない。 (3)富士通 <6702> に注目。新指数JPX日経400が開始となる。新指数はROE(株主資本利益率)など資本効率やコーポレート・ガバナンスが導入され、従来にない指数を取り入れることで投資魅力高い会社が選定される。富士通はROE今期8.86%、来期18.8%と変化率が非常に高い。

【経済&証券アナリスト・忠田公夫】

(1)前半高で4月に1万7700円。 (2)今回のグローバル株高の起点は2009年3月であり、NYダウは6547ドルを安値に2014年3月で上昇期間は丸5年。日経平均は2011年11月に2番底を入れ、反騰に転じており2014年7月頃まで高値形成のコース。 (3)千代田化工建設 <6366> に注目。来るべき水素社会に向け、2015年度に川崎市で世界初となる水素燃料の大型供給基地を建設する方針。エコカーの本命『燃料蓄電車』に1日当り4万台分に充填する量を供給でき、燃料コストを3割下げられるだけに期待大。

【ロータス投資研究所代表・中西文行】

(1)後半高で12月に1万9000円。 (2)2014年末までに消費者物価は円安もあり2%上昇。勤労者の給与も増加しデフレからインフレへの転換を好感、経済成長も明確となる。2015年の消費増税、財政再建期待もあり海外投資家の大型株(大企業)再評価進む。 (3)ソフトバンク <9984> に注目。米携帯電話4位のTモバイルUSを買収する方針。米子会社のスプリントを通じ2014年春にもTモバイルUS株の大半を取得。携帯事業の年間売上高は7兆円と中国移動(チャイナモバイル)に次ぐ世界2位になる。

【アナリスト・水田雅展】

(1)後半高で12月に2万円。 (2)前半は国内の消費増税の影響、米国金利上昇と米国株調整懸念。後半は国内消費増税の影響一巡、脱デフレの実態を経済指標で確認。 (3)注目銘柄なし。

【編集長・浅妻昭治】

(1)後半高で11月に1万8000円。 (2)前半相場は証券優遇税制廃止、消費増税、米長期金利上昇などで波乱展開。後半は、この一巡に円安進行、企業業績上ぶれで業績相場が本格し大型新規株式公開もオン。 (3)新日本科学 <2395> に注目。ips細胞による再生医療の臨床治療が本格し、ヘリオス(旧日本網膜研究所)の新規株式公開接近でも関連バイオ株人気。2013年の8倍か相場の再現思惑が高まる。

【株式評論家・摩周湖】

(1)前半高で1月中旬に1万7000円。 (2)年明けの6日から少額投資非課税制度(日本版ISA=NISA)開始で、新株価指数『JPX日経400』に連動したNISA向けの投資信託が続々設定されるため相場が堅調に推移すると予想する。 (3)KNT―CTホールディングス <9726> に注目。観光立国関連。富士山の世界遺産登録、2020年東京オリンピック・パラリンオリンピック開催をフォローの風として、国内の観光旅行が増えるのみならず、外国から日本を訪れる外国人客が増える見通し。

【株式評論家・犬丸正寛】

(1)後半高で12月に1万8400円。 (2)消費税の影響を受ける前に1~3月でTOPIX型銘柄中心にひと相場。4~6月は消費増税の影響と、例年、NYダウ5月急落が重なって日経平均は調整だろう。6月の新成長戦略発表を手掛かりに、後半、徐々に盛り返し年末高とみる。 (3)ユーグレナ<2931>に注目。日本名「ミドリムシ」という藻の一種。二酸化炭素を吸収し光合成で育ち、細胞を変化させて動くことができる植物と動物の両方を持った変わりもの。多くの栄養分を含有し食糧不足の救世主としての期待や、ヤシの実油の10数倍の油性分を含むことから燃料としての期待もある。実際、東京オリンピックまでにジェット機燃料としての実用化を目指している。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【話題】東京都知事選挙関連銘柄が台頭(2013/12/20)
【編集長の視点】イートアンドは1部上場の好需給思惑が再燃し三角保ち合いから上放れ窺い続伸(2013/12/20)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事