NEC、三菱商事と情報セキュリティサービスで共同事業を開始

2013年12月25日 21:26

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 日本電気(NEC)、三菱商事と、三菱商事が100%出資するインフォセックの3社は25日、NECが三菱商事の保有するインフォセックの株式を60%取得し、2014年2月からNECと三菱商事による共同経営体制とすることに合意したと発表した。

 インフォセックは、これまでセキュリティマネジメントコンサルティング、セキュアテクノロジーコンサルティング、セキュリティシステム構築、マネージドセキュリティサービス事業などセキュリティ対策関連の事業を展開してきた。

 NECと三菱商事は、今後成長が期待されるサイバーセキュリティサービスの分野を強化することにより、インフォセックのサービスの両輪であるコンサルティングサービスとシステムソリューションサービスを充実させ、日本を代表する情報セキュリティ事業会社へと成長させることを目指す。

 昨今、標的型攻撃を中心としたサイバー攻撃による被害が、一部の大企業や公的機関だけでなく、中小規模の組織にまで増加の一途をたどっており、情報セキュリティ対策を強化する必要性が高まっているが、情報セキュリティ対策に関する企画・立案からITシステムの脆弱性診断、セキュリティシステムの設計・構築、さらにはセキュリティシステムの運用監視まで、質の高いコンサルティング系・技術系サービスを総合的に提供できる事業者は依然不足しているのが現状。

 共同事業では、インフォセックの「セキュリティ事業基盤及びトップレベルのセキュリティコンサルタント・エンジニア」、三菱商事の「事業マネジメント力とグローバルな情報収集力」、官公庁などへのセキュリティ対策ソリューションの提供を通じて培ってきた、NECの「プロジェクトマネジメント力と『サイバーセキュリティファクトリー』の最新ノウハウ」を融合することで、インフォセックの機能のさらなる強化を図るという。

【共同出資事業会社の概要】
会社名:株式会社インフォセック
代表者:代表取締役社長 中井 健一
本社所在地:東京都港区芝公園4-1-4 メソニック38MTビル2階
資本金:3億円
出資比率:2014年2月予定)NEC:60%、三菱商事株式会社:40%
設立:2001年7月

事業内容:情報セキュリティマネジメントコンサルティング、セキュアテクノロジーコンサルティング、セキュリティシステム・ネットワーク構築、セキュリティ運用監視サービス、セキュリティツール・ソリューション提供

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